春になると、植物も昆虫も目覚めの季節。
人間も、気持ちよい風を取り込もうと窓を開けてリフレッシュ!
でもその頃になると、家の中で良く蜘蛛を見かけるようになりませんか?
特に自然が多い地域では、どこからともなく入ってくる蜘蛛はなかなか防ぎづらいものです。
だからと言って、むやみに殺生したりしてはダメ!
昔の人は「蜘蛛は神様の使い」と言い、決して殺さなかったのですよ。
それは、蜘蛛は家の中にいる害虫を捕食して、減らしてくれるからなのです。
※蜘蛛の画像を掲載してありますので、抵抗がない方にはこの記事をオススメしません!!
家にでっかい蜘蛛がいたらラッキー!?
さて、家の中で良く見かける蜘蛛といえば、こちらを思い浮かべる方が多いのでは?
この黒くて小さい蜘蛛は、「アダンソンハエトリグモ」。
ハエなどを捕食してくれる、益虫なのです。
ぴょこぴょこした動きがかわいく、家蜘蛛の中でも人気ものです。
詳しくはこちらの記事にまとめていますが、みかけたらそっとしておきましょうね。
一方、家の中に突如、でっかい蜘蛛が現れることがあります。
ちなみに、こんな蜘蛛。
引用元:www.ishidashiki.sakura.ne.jp
こんな大きな蜘蛛、テレビで見るタランチュラみたいに危険なのでは!?
と、ビックリしてしまいますよね。
でも、大丈夫。この蜘蛛も、家の害虫を捕食してくれる、ありがたい益虫なのです。
名前は「アシダカグモ」といいます。
その名の通り長い脚が特徴で、大人の手のひらサイズとかなり大きい蜘蛛です。
蜘蛛の巣を張らないので、天井が汚れることもありません。
では、その驚異の能力を見ていきましょう。
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ゴキブリの天敵であるアシダカグモ
さて、見た目は大きいし怖いし人間に危害を加えそうなアシダカグモ。
でも、安心してください。
まず人間を襲うことはなく、毒もありません。
無理につかんだりしない限り、噛んでくることもないのですよ。
ですが、それは自分よりも大きな動物に対しての話。
アシダカグモは、自分より小さな虫などを捕食する、優秀なハンターなのです。
特に、家で見かけるアシダカグモの主食は「ゴキブリ」。
体は大きいけれど動きはかなり素早く、あっという間にゴキブリを捕まえてしまいます。
また、好奇心旺盛な性格で、次々と獲物を捕らえていくのも特徴です。
そのため、アシダカグモが家に2、3匹いれば、半年でその家のゴキブリはいなくなるとも言われているのですよ!すごいですよね~!
つまり、アシダカグモを家で見かけたら、ゴキブリもいるということなのです…。
知恵ばあは、その事実に気づいた時の方がショックでした。
だって、ゴキブリは「1匹いれば100匹いると思え」とも言われますし…。
蜘蛛が苦手で、どうしても耐えられないなら
それでも、蜘蛛の見た目がどうしても耐えられない人もいるでしょう。
それなら、ゴキブリがいたほうがまだマシという人…、仕方ありませんが、その場合は蜘蛛を駆除するしかありませんね。
素早いとはいえ、体が大きいのでハエタタキなどで駆除したり、捕まえて外に逃がすことはできます。
でも、家の中にエサ(ゴキブリ)がある限り、また戻ってきてしまうのです。
ですから、出来ればしばらくそっとしておいて、頑張ってゴキブリを捕食してもらいましょう。
エサがなくなれば、アシダカグモも自然と家から離れていきますから。
ほかにもこんな虫が家にいるかも!?
アシダカグモの生態まとめ
アシダカグモの生態についてまとめておきましょう。
アシダカグモは、漢字で書くと脚高蜘蛛。その名のとおり長い脚が特徴の蜘蛛です。
大きな体が特徴で、メスは30センチを超えることもあります。
オスのほうがちょっと小さくて、10~25センチ。それでも十分大きいですね。
メスが大きいのは、昆虫界ではよくあることですものね^^
日本に生息する中では、最大級の蜘蛛です。
アシダカグモのほかにも、オオハシリグモという大きな蜘蛛がいるそうですが、
これは南西諸島だけで見ることができるのだとか。
ちなみに、こんな姿をしているそうです。わぉ!!
もともと日本にいたかというとそうではなく、外来種だそう。
インドからやってきたといわれていますが、暖かい地域には世界中に生息しています。
輸入した荷物に紛れこんでいたとか、ゴキブリ駆除のためにあえて日本に連れてこられたとか、諸説あるようです。
夜行性で、夜になると姿を現します。
主食のゴキブリも夜行性なので、夜はアシダカグモ VS ゴキブリの戦いが繰り広げられているのですね。
害虫を駆除し、さらに人間はめったに噛まない益虫であるアシダカグモ。
見た目さえ我慢できれば、上手に付き合っていけると良いですね。