先日、お隣の奥さんが「今年こそ梅シロップを作りたいんだけど、失敗しそうで怖くて…」と相談してきたんですよ。
わかります、わかります。
チエばあちゃんも若い頃、初めての梅シロップ作りで砂糖が溶けずに発酵させてしまった苦い思い出がありますからね。
でもね、最近は冷凍梅を使ったり、炊飯器を活用したりと、昔では考えられなかった便利な時短ワザがあるんですよ。
今日は、昔ながらの丁寧なやり方と、忙しい方でもできる現代の簡単な方法を比べながら、梅シロップの作り方をお伝えしますね。
冷凍梅で梅シロップを作る方法|失敗しにくい時短テクニック
昔ながらの梅シロップ作りでは、生の青梅にフォークで穴をあけて、氷砂糖と一緒に瓶に漬け込むのが基本でした。
チエばあちゃんも毎年この方法で作っていますが、エキスが出るまでに1週間から10日はかかりますし、毎日瓶を揺すって砂糖を溶かす手間もかかります。
砂糖が溶けきらない時間が長いと、発酵してしまう原因にもなるんですよね。
そこでおすすめなのが、梅を冷凍してから漬ける方法です。
やり方はとっても簡単ですよ。
まず、梅を洗ってヘタを取ったら、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍庫で24時間以上凍らせます。
そのあと、凍ったままの梅と氷砂糖を交互に瓶へ入れるだけ。
なぜ早くエキスが出るかというと、水分は凍ると膨張して、梅の細胞壁を壊すからなんですよ。
昔の人は経験で「一度凍らせると味が染みやすい」と知っていましたが、ちゃんと科学的な理由があったんですね。
凍らせることで発酵もしにくくなるので、初めて梅シロップを作る方にもぴったりです。
ただし、正直に申しますと、冷凍梅はフレッシュな梅に比べて風味がやや落ちるという声もあります。
チエばあちゃんは普段、生の梅で一生懸命瓶を振って作っていますが、「今年は時間がないわ」という年には冷凍梅に頼ることもありますよ。
どちらが正解ということはないので、よかったらご自分に合った方法を選んでみてくださいね。
炊飯器で梅シロップを半日で作る裏ワザ|忙しい人の時短レシピ
「もっと早く作りたい!」という方には、炊飯器を使った梅シロップ作りをご紹介しますね。
チエばあちゃんが初めてこの方法を聞いたときは「まさか炊飯器で?」と驚きましたが、やってみたら本当に約12時間でできてしまうんですよ。
用意するもの:青梅1kg、氷砂糖1kg、炊飯器
- 青梅を流水でやさしく洗います。
- あく抜きのため、水に1〜2時間つけておきます。
- 水から出したら、清潔なタオルでしっかり水分を拭き取ります。
- 竹串やつまようじで、ヘタ(ホシ)を丁寧に取り除きます。
- 梅と氷砂糖を炊飯器の内釜に入れます。
- ふたを閉めて、「保温」ボタンを押します。
※ここで「炊飯」ボタンを押してしまうと大変なことになりますから、くれぐれもご注意くださいね。 - ときどきふたを開けて、しゃもじでやさしくかき混ぜて砂糖を溶かします。
- 約12時間後、梅からエキスが出たら完成です。
梅の実を取り出して、シロップは清潔な瓶に移して冷蔵保存してくださいね。
昔ながらの瓶漬けに比べると、抽出できるエキスは2/3程度とやや少なめです。
でも、味はしっかりおいしいですし、何より思い立ったその日に仕込めるのが最大のメリットですよ。
昔は1週間じっくり待つのが当たり前でしたが、現代の道具をうまく使えば、忙しい毎日でも梅仕事が楽しめるんですね。
梅シロップの残り梅で作る梅ジャム|捨てずに最後まで活用
さて、梅シロップを作ったあとの梅の実、捨ててしまっていませんか?
「エキスが出きった梅なんておいしくないでしょう?」と思われるかもしれませんが、これが驚くほどおいしい梅ジャムになるんですよ。
チエばあちゃんの母も「食べ物は最後まで使い切るもの」とよく言っていましたが、まさにその精神ですね。
- 包丁を使って、梅の実から種を取り除きます。
- 梅の実を細かく刻みます。
- 鍋に梅の実と、ひたひたの水を入れます。
※梅は酸が非常に強いので、アルミ鍋は傷んでしまいます。
ホーロー鍋が理想ですが、ご家庭にあるステンレス鍋や土鍋でも代用できますよ。 - 弱火でコトコト煮ながら、丁寧にアクを取ります。
- 梅の実の半量の砂糖を加えて、よくかき混ぜます。
- 弱火のまま煮詰めて、ゆるいペースト状になったら火を止めます。
- 煮沸消毒した瓶に、熱いうちにジャムを詰めます。
昔はこうした保存食作りが暮らしの基本でしたが、今はフードプロセッサーで梅の実をなめらかにしたり、電子レンジで少量だけ作るレシピも人気があるようですね。
しっかり煮沸消毒した瓶で密閉保存すれば、冷暗所で約1年は保存できますよ。
パンやヨーグルトに添えるのはもちろん、炭酸水で割ったり、蒸しパンの具にしたりと大活躍してくれます。
梅シロップも梅ジャムも、昔ながらの丁寧なやり方と現代の時短ワザ、どちらにもそれぞれの良さがあります。
大切なのは、自分の暮らしに合った方法で楽しむことだとチエばあちゃんは思いますよ。
今年の梅の季節が来たら、よかったらぜひ試してみてくださいね。




