中華料理の炒め物などに入っている、レンコンのようなサクサクした野菜は何という食べ物かご存知ですか?
見た目は芋のようにも見えますが、あまり良く知らない人もいいのではないでしょうか。
この独特な食感、ぜひ家庭料理でも使ってみたいですよね。
そこで、中華料理に入っているサクサクした野菜は芋なのかどうか調査してみました。
中華料理に入っているサクサクした野菜とは?
中華料理の炒め物や八宝菜などに入っている、サクサクした歯ごたえの野菜は、「オオクログワイ」、別名ミズクワイやシナクログワイ、イヌクログワイなどと呼ばれる、カヤツリグサ科ハリイ属に属する植物です。
原産地は中国揚子江の沿岸で、中国南部やタイ、台湾、東南アジアで水田栽培されています。
抽水性の水草で、高さは1mほどになり、細いネギのような筒状の葉をたくさん出します。
7月から10月ごろには円柱形の小穂をつけます。
秋になると、細長い地下茎が出現して球茎をたくさんつけます。
オオクログワイは、この地下茎の先端部に着生している塊茎の部分を食べます。
塊茎の大きさは直径3~4cmほどで偏球形をしており、薄い表皮は暗褐色をしています。
日本でよくお正月に食されるオモダカ科のクワイとよく似ていますが、オオクログワイは、水田に生える雑草として嫌われているクログワイから栽培変種した野菜です。
表皮をむくと白い色をしており、レンコンのようなカリカリとした食感があり、甘味があって美味しいです。
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オオクログワイの食べ方と効能
オオクログワイは主に、中国料理の炒め物や餡かけ料理に多用されており、表皮をむいて小さく刻んで使われます。鶏肉のカシューナッツ炒めには良く入っているイメージですね。
原産国の中国では、果物のように皮をむいて生食したり、砂糖漬けや煮物にも利用されています。
また、スープに入れたり、シロップに入れて冷たいデザートとしても食べられているようです。
漢方薬としても、解熱、利尿、去痰などの効能があるそうです。
オオクログワイの球茎の絞り汁には、去痰、鎮咳、鎮痛、止渇、通便、視力回復などに効果があるとされています。
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日本でも販売されているのか?
日本でも、オオクログワイを水生植物として販売されています。
食用としては、スライスの水煮が缶詰にされているものを購入することができます。
しかし、中国で生食できるような形での販売は、日本においてはされていないようです。
村おこしの特産品として栽培されている地域も一部あるようですが、球茎が小さく皮をむくのが大変なため、球茎が大きくなるような品種改良をしなければいけない状況のようです。
日本では、オオクログワイの代わりにクワイやゆりねを使っていることが多いようです。
オオクログワイに似た食感を出すのに、レンコンや長いもを使っているところもあるようです。
もし、オオクログワイに興味を持たれた方は、一度缶詰のものを利用されてみてはいかがでしょうか。
日本のクワイよりも苦味が少なく、食感もシャキシャキしていいですよ!
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