夏はマダニに要注意!噛まれた時の対処法は?

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夏が近づくと虫除け対策にいろいろ頭を悩ませますよね。
夏の代表的な害虫といえば蚊をイメージするかと思いますが、実は他にも注意して欲しい害虫がいるんです。

吸血ハンターと呼ばれる「マダニ」をご存知ですか?
マダニに噛まれると、なんと死に至る危険性もあるんだとか!

しかも、身近に生息しているなんて恐ろしい限りです。
そこで、マダニに噛まれた時の危険性やその対処法についてまとめました。

マダニって何?

ダニとは違うの?

マダニってダニ?それなら大したことないのでは?と思っていませんか。
しかし、ダニとマダニを比較すると、その生息地から体の大きさまで、全く異なる個体なんです。

ダニは家の中に敷いてある絨毯やカーペット、布団などに生息していますが、マダニは森の中や民家の裏庭、あぜ道の草むらなど、自然の中で生息しています。

大きさは、ダニは約0.5mmほどで肉眼ではほとんど見えません。
しかし、マダニについては2~3mm程度の大きさで、肉眼ではっきりと見ることができます。

驚くことに、数分から数時間の吸血期間であるダニに対し、マダニは長い個体で一週間以上吸血しているものもいるのだとか。

ダニに噛まれたとしてもかゆみや痛みを伴うくらいで、死の危険性はありません。
しかしマダニの場合、噛まれると死に至る感染症を引き起こす可能性があるため、とても危険なのです。

マダニの特徴

マダニは、森林の中や藪、公園や庭の草むらなどに生息しています。

山の中へ入る場合は、長袖を着たり長靴を履いたりと、虫刺され対策をしている方がほとんどですが、マダニは公園や庭にも生息していますので特に注意が必要になります。

マダニが特に発生しやすいのは、5~9月の間です。
小さな子供さんがいるご家庭や犬を散歩させる方などは、安易に草むらへ入らないよう注意してあげましょう。

通常2~3mm程度の大きさであるマダニは、吸血すると1cm以上もの大きさになります。
吸血を始めると1週間程度も吸血し続けると言われており、吸血後は風船のようにパンパンに膨れ上がります。

マダニが危険な理由

マダニが恐ろしいのは、感染症の危険性です。
マダニに噛まれたことで引き起こる感染症には複数あり、それぞれに症状や潜伏期間、危険性が異なります。

人間しか感染しない感染症として、「日本紅斑熱(にほんこうはんねつ)」や「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」があります。
これらは死に至る危険性が高く、特にSFTSの致死率は6.3~30%にものぼると報告されています。

マダニは、一度噛みつくと取り除かない限り1週間程度吸血し続けます。
ですので、その分感染症の潜伏期間も、他の病気と比較しても長くなってしまいます。
潜伏期間が長くなりますので、マダニに噛まれてもすぐに症状が出ないことが多いです。

マダニに噛まれたら、しばらくは体調変化に注意し、異変を感じたらすぐに病院で診てもらいましょう。

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マダニに噛まれたら

できるだけ早く除去しよう

マダニに噛まれた時に最も重要なことは、できるだけ早く除去することです。

マダニはいろいろな感染症を媒介しますが、噛まれても病原体がすぐに体内へ侵入するわけではありません。
病原体の種類によって違いはありますが、マダニに噛まれてからある程度の時間を必要とします。
マダニに噛まれても、できるだけ早く除去すれば、それだけ感染のリスクを減らすことができるのです。

また、マダニは噛みつくと唾液腺からセメント様物質を分泌します。
マダニ口器が皮膚へ強固に固着してしまうと除去はいっそう難しくなります。
そうならないためにも一刻も早い除去が重要になるのです。

マダニの除去方法

自分で噛みついているマダニを取り除く場合は、強引にむしり取らないようにしましょう。
強引に行うと、マダニ口器がちぎれ、皮膚の中に残ってしまう恐れがあります。

ピンセットなどを使い、噛みついたマダニの口器付近を挟み、左右に何度か回転させたり裏返したりを繰り返して、マダニ口器がちぎれないように慎重に引き抜きましょう。

もしもマダニ除去後も痒さが続くようであれば、マダニ口器が皮膚の中に残っているかもしれませんので、皮膚科を受診してください。

マダニに噛まれてからおおむね1~2日以内であれば、ワセリン法が有効です。
皮膚に噛みついたマダニの上にワセリンを厚く塗ると、30分程度でマダニが外れやすくなります。
ちなみに、軟膏やバターといった油脂性成分のものであれば同様の効果が得られます。

もし自分で除去できない場合は、医療機関へ行って外科的に除去してもらいましょう。

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除去後は体調変化に注意

マダニに噛まれてから2週間以内に、発熱や頭痛、発疹などの症状が現れた場合、マダニ媒介感染症が疑われます。
できるだけ早く医療機関を受診しましょう。

受診の際には、除去したマダニがあれば持参しましょう。
マダニ媒介感染症には診断が難しいものが多いです。
しかし、除去したマダニが分かれば診断のヒントにつながります。

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