クワガタやカブトムシを飼育していると、コバエがどこからともなく現れて、気がつけば大量発生していたなんてこと、ありませんか?
これは、「キノコバエ」という虫です。
薬で駆除したいところですが、そうすると昆虫の幼虫が気になりますよね。
ここでは、キノコバエの駆除方法として、クワガタやカブトムシの薬や対策をまとめました。
クワガタやカブトムシを飼うとキノコバエが出るのはなぜ?
クワガタやカブトムシの幼虫を飼育する際に必要な「マット」をご存知でしょうか。
幼虫は元々、腐葉土を食べて生きています。
腐葉土は、自然界に生息するたくさんの微生物やミミズによって、枯葉や朽木などの有機物が分解されてできたものです。
マットはこの腐葉土を人工的に作ったもので、カブトムシやクワガタの幼虫を飼育したり、メスが産卵する際に必要となるのです。
キノコバエは、朽木の腐った部分や有機質に富んだ土壌中の腐食物などを食べて生きています。
当然、キノコバエにとってもこの栄養豊富なマットは大好物!
どこからともなく臭いを嗅ぎつけて、マットに住み着くというわけです。
昆虫にとっては無害であるので、それほど気にする必要はありませんが、飼育している人にとっては、衛生面や見た目など、あまり好ましいことではないはず。
しかも、キノコバエの発生したマットは、分解が早く進んで栄養価が損なわれ、幼虫にとって悪影響を及ぼすおそれがあります。
マットにキノコバエが発生したら、いち早く新しいものと入れ替え、キノコバエを駆除しましょう。
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キノコバエの生態や人への害とは
キノコバエの体色は、褐色や黒色をしています。
体長は1~2ミリ程度で、網戸を簡単に通り抜けられるので、網戸状態にしていると家の中に簡単に侵入してきます。
枯葉や腐った木、樹皮の中で生活して成虫になります。
発生源はさまざまですが、その多くは畑やプランターの土から発生しているのではないかと考えられています。
産卵後、孵化するまで4~7日、幼虫期間は8~20日程度、サナギ期間は3~5日と、いずれも短いサイクルで成虫になり、成虫になっても4~10日程度で死んでしまいます。
気温30℃、湿度70%程度で発生しやすいため、梅雨から夏にかけての発生が非常に多いです。
特に、雨が降った翌日に晴れると、大量発生します。
1日のうちでは、朝5時~10時の間に発生し、大量の死骸が山積みになるということが毎日繰り返されます。
明るい色の壁面に向かう習性があるため、白い家壁の場合は要注意です。
キノコバエは、噛んだり刺したりなど、人に被害をおよぼすことはありません。
しかし、生活環境に侵入して屋内を汚したり、衣服や身体にまとわりついて洗濯や食品を台無しにしたりなど、困った虫であることは確かです。
毎年、日本のどこかで大量発生したという報告は挙げられますが、害虫ではなく深い害虫であるため、行政レベルでの対策はされていません。
しかもキノコバエは、発生源など不明な点がまだ多く、駆除することが困難な虫なのです。
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キノコバエの駆除方法は?
部屋の中に侵入してきたキノコバエは、普通のスプレー式殺虫剤で駆除しましょう。
しかし、一過性のものなので、しばらくすると戻ってくるかもしれません。
その際は、再度殺虫剤で駆除することの繰り返しとなります。
嫌な臭いのする虫除けグッズは、即効性はありませんが有効です。
その場合、最新式よりも昔ながらの蚊取り線香が一番おすすめです。
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薬剤を部屋に振りまくことに抵抗のある場合は、扇風機やサーキュレーターなどを使って風を部屋の隅の一か所に誘導させ、そこにハエ取り紙やハエ取り棒を設置して捕獲します。
キノコバエは明るい場所に向かうので、電気を消し、カーテンを閉めて暗くしておきましょう。
天井や床などは、暗い色の紙やボードなどを張っておくとさらに有効です。