梅雨の時期に大量発生してしまう虫の中で見た目の気持ち悪さに加え悪臭も発するのがヤスデです。
ヤスデが雑木林なので大量発生してしまうのは納得するのですが、新築やアパート・マンションで発生して悩んでいる人もいるようです。
原因は何なのでしょうか?
ヤスデが新築・アパート・マンションに大量発生してしまう原因と対策を考えます!
ヤスデとはどんな動物?ムカデとの違いとは?
ヤスデは日本全国で見られる虫です。
姿形はよく知られているムカデと似ているといいますが、ちゃんと見ると違いは多いです。
ムカデは、体節に1対ずつ足があり、体長は60mm~200mmの大きさがあります。
そして動きも俊敏で、攻撃的です。
噛まれると、腫れあがり酷い痛みを伴います。
一方ヤスデは、体節に2対ずつ足があり、丸みを帯びた形をしていて、胴体は硬い殻のようなもので覆われています。
体長はムカデよりかなり小さく10mm~25mmです。
動きはとても遅く、刺激すると攻撃はしてこないで丸くなってしまいます。
人間を噛むこともないので、見た目は気持ち悪いですが安全な節足動物といえます。
ただ独特な刺激臭がある体液を体節の側面の器官にあり、刺激して傷つけるとその体液が出て回りは凄く臭くなります。
その体液の成分は、青酸やヨード・シアンなどが含まれているので、体液に触ると危険なので注意してください。
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ヤスデの生態と雨が大量発生に関係しているの?
ヤスデが大量に発生する時期が梅雨の時期になります。
それはヤスデが6月くらいに成虫になるからです。
ヤスデは、8~10月くらいに産卵するのですがその産卵は一度に150~300個産み落とされます。
そして、10月下旬頃に孵化し冬を越して、6月に成虫になるのです。
ヤスデが生息している場所は主に暗くて湿気の多い雑木林などの落葉の下や石の下などにいます。
しかし、この場所は雨が大量に降ると水溜まりができ、ヤスデには住みにくい場所へと変わってしまうのです。
そのため雨の多い梅雨時期になると土から離れ水溜りの少ない場所へと移動するので、大量に発生してしまうのです。
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新築やアパート・マンションにヤスデが発生するのはなぜ?
新築を建てたばかりの家にヤスデが発生するケースも多いといいます。
これは、今まで草むらや土だった場所に家を建てるので、土を掘り返さなくてはいけませんよね。
土を掘り返すことで、そこに住んでいたヤスデも一緒に掘り返されて地中に逃げて大量発生してしまうという考えと、土を掘り返すことで土の中の環境が変わることで、ヤスデや色んな虫が大量に発生していると考えるケースがあります。
どちらも、新しく土を掘り返すことで発生してしまうのですが、この発生も土の中の環境が整うと大量発生もなくなるようです。
アパートやマンションでのヤスデの発生はどうしてなのでしょう?
周りに公園や草むらがある場合は、そこが発生源で雨で逃げてきていると考えられます。
周りに草むらなどがない場合に考えられるのが、ゴミ置き場です。
ヤスデは、落葉などを食べるのですが、菌も餌として食べるのでゴミ置き場などでヤスデが発生してしまうケースもあるようです。
アパートやマンションの場合は、管理をしている人に相談し、ゴミ置き場を綺麗な状態にすることでヤスデの発生も軽減できると思います!