蜘蛛が巣を張り巡らせるのにかかる時間は、私たちが思っている以上に早いようです。
蜘蛛の種類によって違ってきますが、巣を張り始めてから長くても1時間以内には完成させています。
気が付けば巨大な蜘蛛の巣ができて家の外観が汚されたなんてことも多いのでは?
今回は、家に蜘蛛の巣ができないようにするための対策をご紹介いたします。
家に巣をはる蜘蛛の種類は?
日本に生息する蜘蛛の種類は、およそ1,200種あります。
種類もたくさんあり、家の中や周囲、公園、道端、野原、山林など、あらゆる場所に生息しています。
蜘蛛は、網を張る造網性のもの、歩き回って獲物を捕食する徘徊性のもの、地下の巣穴で獲物を待ち伏せる地中性のものに大別されますが、家に巣を張る蜘蛛には、ジョロウグモとクサグモがいます。
ジョロウグモは大型の蜘蛛で、金色に輝く艶やかなあでやかな肢体をしていることから、花魁の女郎または大奥の最高位女中である上臈(じょうろう)が名前の由来になったと言われています。
ジョロウグモの巣はとても大きく、直径1mくらいのものもあります。
垂直円網の巣を張りますが、その構造は特殊で複雑なものです。
網を全体に張り替えることはあまりなく、壊れたところなど部分的に張り替えていくので、一度作った巣は壊れることがなければ常時存在しています。
クサグモは、公園の木や庭木、生け垣などに普通に見られる身近な蜘蛛です。
出典:https://kumomushi.web.fc2.com/
体長はオスメスともに15mm程度で、やや大柄の蜘蛛です。
木の枝に皿状の水平な棚網を造ります。
棚網の一部には巣穴があり、蜘蛛は巣穴の入り口で獲物がかかるのを待ち構えています。
獲物がかかると素早く駆け寄り、小さな虫の場合はそのまま、大きい虫の場合は周囲を回りながら糸を掛け、動きを封じこめてから食らいつきます。
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蜘蛛の巣の除去、おすすめの方法
手が届く場所にある巣は、ハンガーやほうきなどで除去できますが、手が届かないような場所の場合は、モップなどの柄で取ることができます。
少しならばいいですが、大量にある場合や、モップが汚れて今後使えなくなったり、除去した巣を素手で取り除いたりするのは大変です。
除去する前に、柄の部分にトイレットペーパーを巻いておけばすぐに捨てられ、ゴミもトイレに流すことができます。
蜘蛛の除去道具を常備しておきたい場合は、クモ捕り棒を自作しておきましょう。
要らなくなったほうきやモップの柄の先に、捨ててもいい布きれやタオルを巻き、ガムテープなどで留めます。
柄の先にできたボール部分に蜘蛛用の殺虫剤を振りかけておくと、巣を除去できると同時に、生け捕りにした蜘蛛を殺すこともできます。
駆除が終われば布の部分を柄からはずし、ビニール袋に入れます。ビニール袋はしっかりと締めて廃棄しましょう。
蜘蛛が多すぎる、手を出すのが怖いといった、一人では手に負えないような方は、蜘蛛の巣の駆除業者の手を借りるのも一つです。
蜘蛛の巣をはらせない対策
蜘蛛は巣を作るのが非常に早く、せっかく除去してもすぐに巣を作ってしまいます。いつも目にする場所に蜘蛛の巣があるなんて、気持ちがいいものではありませんよね。
こんな場合は、蜘蛛の巣用のスプレーを、いつも出来る場所に吹きかけておきます。
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ジェット噴射のものであれば、飛距離も長いので軒下のような手の届きにくい場所にも噴射することができます。
また、蜘蛛が巣を張る条件は次の通りです。
蜘蛛が作りたい大きさの網を張るのに十分な空間があること、エサとなる虫が多いこと、巣が壊されるリスクが少ない場所であることです。
このような環境を作らなければ、蜘蛛の巣が作られるのを防ぐことができます。
蜘蛛は、暗くて人目につきにくい場所を好みます。
家のどこかに散らかっているような場所があれば、片づけましょう。
無駄なものがあれば処分して、極力開放的な状態を作りましょう。
蜘蛛のエサとなる虫を発生させないよう、清潔な状態を保ちましょう。
蜘蛛やゴキブリなどを捕獲するための粘着性の罠が販売されていますので、そのような罠を、蜘蛛の好む暗くて静かな場所に設置しておきましょう。
これらの対策は、蜘蛛が出没しないための対策ですが、ゴキブリなどの害虫対策にもなりますので参考にしてください。