夜になると現れて家じゅうを徘徊したり、巣が張り巡らされて家の外観が残念なことになったりと、私たちにとって不快な存在である蜘蛛。
殺虫剤を撒いたり巣をキレイに取り除いたりと、いろいろ対策を講じてもまた現れて困っていませんか?
今回はそんな方におすすめの、蜘蛛対策と寄せ付けないための予防方法をご紹介いたします。
家の中の蜘蛛対策
家の中で目撃する大半の蜘蛛は、2種類です。
まず、人家に生息する大型の蜘蛛としてよく知られている、アシダカグモという蜘蛛です。
昼間は隙間などに隠れてじっとしてますが、夜になるとエサを求めて動きはじめます。
この蜘蛛は、網を張って獲物を捕らえるのではなく、自ら歩き回って獲物を捕らえる、徘徊性の蜘蛛です。
この、グロテスクな姿・形から嫌われものである蜘蛛ですが、ゴキブリやハエなどといった、人にとっての衛生害虫を食べてくれる益虫です。
アシダカグモを駆除するために殺虫剤を振りかけたとしても、家にエサがある限り、何度でも家に侵入してきます。
この蜘蛛に遭遇しないためには、エサとなるゴキブリなどの害虫を駆除することが重要となります。エサとなる害虫がいなくなれば、自然にいなくなるはずです。
また、その大きさから毒を持っているのでは?と勘違いされがちですが、人間に影響を与える毒は持っていません。
基本的にはすごく臆病な生き物で、人間が近寄ると素早く逃げ、近くの壁を叩いた振動にも敏感に反応するので、遭遇した場合は、近くを叩いて外へ逃がしましょう。
もう一つは、小型の蜘蛛で家の中をピョンピョン飛びまわる、ハエトリグモです。
ハエトリグモには非常に多くの種類がありますが、人家でよく見かけるのはアダンソンハエトリとチャスジハエトリが主な蜘蛛です。
どちらも日本の家屋では一般的によく見られる蜘蛛で、この種の蜘蛛も徘徊性で歩き回ってエサを捕ります。
エサとするのは、その名の通りハエ類を含む小型の虫で、こちらも人にとっての衛生害虫を食べてくれる益虫です。
エサとなる害虫がいなくなれば、家で遭遇することはありません。
家内の整理整頓・衛生管理、ホウ酸団子を置くなどして、害虫対策を行いましょう。
また、少しの隙間などからも侵入してきますので、家の中の隙間をふせいだり、通風孔や窓に防虫網を取り付けたりするのもおすすめです。
スポンサードリンク
家の外の蜘蛛対策
家の壁や塀に蜘蛛が巣を張り巡らせ、我が家の外観を損なって困るという人はいませんか?
巣をキレイに掃除したのにまた同じ場所に巣ができているなんてこと、多いですよね。
まずは蜘蛛が好む環境はどんなところなのかを知りましょう。その場所を知ることで、蜘蛛を見つけ出して退治することができます。
蜘蛛にとってお気に入りの場所というのは、温かい・雨、風を防げる・静かな場所です。
そんな環境が家の外にありませんか?
まず、家の周りの木の葉の手入れを行いましょう。
高く生い茂った芝生・植物に巣を張る種類の蜘蛛がいます。こまめに芝生を刈ったり、落ち葉の整理をしたりするなど、庭のお手入れを徹底しましょう。
次に、家の壁に立てかけるように木を積み上げていればすぐに片づけましょう。
蜘蛛は積み上げた木が大好きです。木を保管する場合は、倉庫や収納庫など、自宅から離れた場所に保管しましょう。
また、蜘蛛は古くから農作物を荒らす害虫を食べてくれる益虫として重宝されてきた歴史をもっています。
家の外に蜘蛛が巣を作るということは、エサとなる害虫が大量発生しているのかもしれません。
蜘蛛を退治する前に、まずは害虫対策を行いましょう。
スポンサードリンク
蜘蛛を寄せ付けない予防方法
私たちにとって益虫である蜘蛛ですので、できれば駆除することなく侵入してくるのを防ぎたいですよね。
ここでは、蜘蛛の嫌いなものを利用して蜘蛛の侵入を防ぐ方法をご紹介します。
蜘蛛は、カフェインの匂いがすごく苦手です。珈琲豆を蜘蛛の侵入経路に撒いておきましょう。
人間にとっての木の香りは、リフレッシュできてすごく落ち着く匂いですが、蜘蛛にとってはその爽やかな香りが苦手なようです。スギやモミ材で侵入を防ぎましょう。
また、蜘蛛はペパーミント系の香りも嫌います。クモやゴキブリなどの虫の侵入経路に置いておくととても有効です。