こちらの記事では、マダニ 感染症 潜伏期間は?人から人へうつる?についてご紹介していきます。
アウトドアや行楽、山登りなど、外でのレジャーの際に気を付けておきたいのが「マダニ」です!マダニは草の茂みに生息していて、動物の血を食料として生きています。
私たち人間も、もちろん彼らにとっては食料です。うっかり肌を露出して草の茂みに入り、マダニに吸血されてしまった、なんて人も案外多いようですよ。
ダニくらいと侮ることなかれ、マダニに吸血されて様々な症状を引き起こし、最悪死亡に至ったケースもあるのです。
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マダニに噛まれるとどんな症状が出るの?
マダニに噛まれると、数時間から数日で腫れやかゆみを伴います。その後6日から2週間程度で、次のような症状を引き起こすことがあります。
発熱、倦怠感、食欲低下、吐き気・嘔吐、腹痛・下痢、神経症状など。
その他、頭痛や筋肉痛、けいれん、意識障害などさまざまです。
マダニに噛まれたら、無理に引っ張って外すのはNGです。そうすると、マダニの病原体が押し出され、マダニ感染症を引き起こしてしまうことがあります。
マダニ感染症の潜伏期間や人への感染
マダニが病原体を持っていた場合、そのマダニに噛まれると体内に病原体が入り、感染症を引き起こすことがあります。中には重症化して死亡したケースもあります。
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」は、6日~14日の潜伏期間の後、発熱や頭痛、嘔吐・下痢、腹痛、意識障害、下血などの症状を引き起こします。6%~30%と非常に高い致死率で、実に恐ろしい感染症です。
「日本紅斑熱・ツツガムシ病」は、2日~8日の潜伏期間の後、高熱や発疹、頭痛、紅斑、倦怠感などの症状を引き起こします。抗生剤による早めの治療を行えば、軽症で済むことが多い感染症です。
「ライム病」は、10日~14日の潜伏期間の後、発熱や頭痛、関節痛、紅斑、神経麻痺などの症状を引き起こします。早期治療が必須で、長く放置した場合、神経に麻痺を来したりして深刻な症状になる場合があります。
これらの感染症は、インフルエンザような容易に人から人へ感染して拡散してしまうようなものではありません。感染者が近くにいたとしても、粘膜や血液が触れ合わない限りは感染しません。冷静な判断で、早期に病院へ行きましょう。
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マダニから身を守ろう!
マダニ感染症を心配する前に、徹底的な対策をしておくことが先決です。マダニが生息しているのは、野生生物が生息している自然の草むらの中。これからレジャーなどでそんな場所へ入ることがあるのであれば、肌を露出させない服装を心掛けましょう。
帽子に長袖長ズボン、手には薄手の手袋もしくは軍手をし、長靴かトレッキングシューズを履きましょう。首も実は噛まれやすい場所、手ぬぐいやスカーフを巻いて、素肌を出さない工夫をしてください。
そして、ディート(DEET)成分配合の防虫スプレーも効果的です。もしも、マダニが皮膚に刺さっているのを見つけたら、マダニがついたまま病院へ行って受診しましょう。
マダニは噛みつくと同時にセメントのような唾液を出して体を固定しています。無理に引き抜こうとするとマダニの頭部や口などの器官が体内に残ってしまい、感染症などのリスクが高まります。
病院では特殊な医療用ピンセットなどで安全に取り除いてもらえますし、マダニの種類や状態を見てもらうためにも必須です。
もしもすぐに受診できない場合には、応急処置として次のようにしましょう。ワセリンをマダニと患部に塗布します。
すると苦しくなってマダニの方から外れることがあります。この方法はアルコールやべンゼン、イソジン、DEET成分配合の虫除けスプレーなどでも代用できます。
このタイミングで患部を消毒し冷やせば、かゆみや炎症を抑える効果も!もし「ベトネベート軟膏」があれば、炎症によって起こる腫れやかゆみ、痛みなどを抑え、マダニの細菌や有毒成分にも効果的です。
これらの応急処置をした後は、素人判断はせずに必ず病院で受診してくださいね。
犬や猫などのペットがマダニに噛まれると、同じように感染症に至ることもあります。また、気づきにくい耳の中などは大量繁殖している場合もありますので、気を付けてみてくださいね。
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