腰痛に悩みを抱えている人は少なくなく、実に約8割以上の日本人が腰痛を経験していると言われています。
特に、寝起きが痛いという人いませんか?
寝起きの腰痛の原因と、その解消法をご紹介します。
寝起きの腰痛は病気のサイン?
寝起きの腰痛は、大腰筋の衰えや背骨の歪みなどからくる、体のゆがみが原因であると考えられます。
体がゆがんでいると、内臓がうっ血したり、脊椎のゆがみにより腎臓の位置が下がってきて、女性の場合は卵巣がねじれて骨盤内に痛みがでてきます。
また、腸の付け根が緊張することで腸の位置が下がり、腰椎を前に引っ張ってしまって腰痛を起こします。
腰痛の原因は、骨と筋肉も含めて内臓にも多く、特定するのは容易なことではありません。
腸や腎臓、膀胱、前立腺や子宮、卵巣といったさまざまな原因が考えられます。
その他、ぎっくり腰だと思っていたのが、実は大動脈解離という重篤な病気だった、なんてことも!
簡単な運動で改善するのであれば、病的なものが原因であるとは考えにくいでしょう。
腰痛の原因になりそうなものの特定ができない上、薬を使用しても治らないような場合は、病院で診察してもらうことをおすすめします。
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寝起きの腰痛を解消する体操
寝起きに腰が痛いと感じたら、急に起き上がるとより悪化させてしまいます。
体を動かす前に、まずは寝たままでできるストレッチで、痛みを和らげスムーズな起き上がりを目指しましょう。
- まず、仰向け状態で片方の膝をゆっくりと曲げ、両手で抱えこみます。
- もう片方の足は伸ばしたままです。
- 息をゆっくりと吐きながら10秒ほどその状態をキープします。
- その後、反対側も同様に行います。
- 何度かこの動作を繰り返しましょう。このストレッチで、痛みを緩和し、体の柔軟性を取り戻すことができます。
- 次に、ゆっくりと体を起こして四つん這いの態勢になります。
- 背中を上へと引き上げるようにし、目線はおへそへ向けます。
- この状態で息を5秒ほどかけて全部吐きだします。
- 続いて軽く息を吸い込み、息を吐きながら背中を反っていきます。
猫が伸びをしているようなイメージです。 - この四つん這いの動作を、体が温まってくるまで繰り返し行いましょう。
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腰痛、病院は何科?
腰痛には、骨や関節、筋肉の損傷が原因であるもの、内臓疾患が原因であるもの、心因性のものなどがあり、それぞれ専門とする科が異なります。
骨や関節、筋肉の損傷が原因である場合は整形外科が適しています。
また、内臓疾患が原因の場合は内科、心因性のものの場合は心療内科や精神科が適しています。
しかし、腰痛の原因が自分で判断できない場合は、まずは整形外科を受診することをおすすめします。
整形外科である程度原因を特定してくれますので、それぞれの専門科を紹介してもらいましょう。
整形外科では、消炎鎮痛剤などを使った薬物療法で、腰の痛みを和らげる治療を行います。
内臓疾患が原因である場合は、まずは原因となる疾患の治療を行います。
心療内科や精神科では、心理療法やカウンセリング、抗不安薬などを使った薬物療法を行うことで、心のケアを行い、腰痛の根本要因をなくすようアプローチします。
心因性の腰痛であると診断された場合は、整形外科と心療内科・精神科の両方に通うことをおすすめします。