むかしね、ちょうど子どもたちの受験が重なった頃に、喉に何かがつっかえているような感じがずっと続いたことがあったんですよ。
病院に行っても「異常なし」と言われて、不思議に思っていたら先生に「それはストレスからくるものですよ」と教えてもらったんです。
チエばあちゃんです。
今回は、ヒステリー球という喉の違和感の正体と、その原因・対処法について、科学的な理由も交えながらお話ししますね。
「喉に何か詰まっている気がするけど、痛みはない」――そんなあなたに、ぜひ読んでいただきたい内容ですよ。
ヒステリー球とは?まず知っておきたい喉の違和感の正体
ヒステリー球というのは、喉に球のようなものが詰まっている感覚があるのに、実際には何もない状態のことなんですよ。
医学的には「咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)」とも呼ばれていて、耳鼻咽喉科や心療内科で診てもらえます。
具体的にはこんな症状が出ることが多いんです。
- 喉の奥に何かが詰まっているような感じがする
- 飲み込みにくさを感じるのに、実際には食事は普通にできる
- 喉がキュッと締めつけられるような感覚がある
- 胃のあたりから何かが上がってくるような違和感がある
風邪のときの喉の痛みとは違って、痛みはないのに「何かある」という不快感が続くのが特徴なんですね。
病院で内視鏡やCTの検査をしても異常が見つからないことがほとんどで、そこで初めてヒステリー球と診断されることが多いんですよ。
実はこの症状、とても多くの方が経験されていて、ある調査では人口の約4割が一生のうちに一度は感じるともいわれています。
決して珍しいものではないので、あまり不安にならなくて大丈夫ですからね。
ヒステリー球の原因はストレス?科学的に見るメカニズム
ヒステリー球の大きな原因と考えられているのが、過度なストレスによる自律神経の乱れなんです。
私たちの体には「交感神経」と「副交感神経」という2つの自律神経があります。
交感神経は活動時や緊張しているときに働き、副交感神経はリラックスしているときや眠っているときに優位になるんですね。
この2つがバランスよく切り替わっていれば問題ないのですが、ストレスが長く続くと交感神経がずっと優位になったままになってしまいます。
すると、喉まわりの筋肉(輪状咽頭筋など)が過剰に緊張して収縮し、喉の内側が狭くなって粘膜同士がふれあうことで、まるで何かが詰まっているように感じるわけなんですよ。
また、最近の研究では胃酸の逆流(逆流性食道炎)がヒステリー球の原因になるケースもあることがわかっています。
胃酸が食道から喉まで上がってきて粘膜を刺激することで、違和感を生じさせるんですね。
そのほかにも、こんな要因が関わっているといわれていますよ。
- 不安や緊張が続く状態
- 睡眠不足や過労
- 更年期のホルモンバランスの変化
- 肩こりや首まわりの筋肉の緊張
つまり、体と心の両方のバランスが崩れたときに出やすい症状なんですね。
自宅でできるヒステリー球の治し方と対処法
ヒステリー球を和らげるには、ストレスの原因を減らすことが一番大切です。
でも「ストレスをなくしなさい」と言われても難しいですよね。
そこで、おばあちゃんがおすすめする具体的な方法をいくつかお伝えしますね。
呼吸法で副交感神経を優位にする
一番手軽にできるのが腹式呼吸ですよ。
4秒かけて鼻から息を吸い、7秒間止めて、8秒かけて口からゆっくり吐く「4-7-8呼吸法」がおすすめです。
これを1日に2~3回、4セットずつ行うだけで、副交感神経が優位になって喉の緊張がほぐれやすくなるんですよ。
喉まわり・首・肩のストレッチ
首をゆっくり回したり、肩を大きく上げ下げしたりするだけでも、喉まわりの筋肉の緊張がやわらぎます。
お風呂上がりの体が温まっているときにやると、さらに効果的ですよ。
自分なりのストレス解消法を持つ
チエばあちゃんのストレス解消法は、実はひとりカラオケなんですよ。
声を出すことは喉まわりの筋肉をほぐす効果もありますし、思いきり歌うと気持ちもスッキリします。
散歩や軽い運動、好きな音楽を聴く、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かるなど、自分が「心地よい」と感じることを日常に取り入れるのが大事ですよ。
食生活の見直し
胃酸の逆流が関わっている場合は、脂っこい食事や刺激物を控えること、食後すぐに横にならないことも助けになりますよ。
ヒステリー球に効く漢方薬と病院での治療
「なかなか治らない」「つらさが続く」という場合は、漢方薬や病院での治療も選択肢に入れてみてくださいね。
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)は、ヒステリー球に最もよく使われる漢方薬です。
喉の異物感をやわらげるほか、気分のふさぎこみや不安感、吐き気にも効果があるとされていますよ。
漢方の世界では「気(き)の巡りが滞っている状態」を整えるお薬として、古くから使われてきたんです。
そのほかにも柴朴湯(さいぼくとう)という漢方薬も、喉の違和感を和らげる作用があるといわれています。
ドラッグストアでも手に入りますが、できれば漢方に詳しい医師や薬剤師さんに相談してから選ぶと安心ですよ。
病院では、症状に応じて抗不安薬や胃酸を抑えるお薬が処方されることもあります。
心療内科・耳鼻咽喉科・消化器内科など、どの科を受診しても大丈夫ですからね。
まとめ――喉の違和感を感じたら
ヒステリー球は、ストレスや自律神経の乱れが喉の筋肉に影響を与えて起こる症状です。
体に異常がないのに違和感が続くのは本当につらいものですが、原因がわかれば対処の道も開けますよ。
まずは深呼吸やストレッチなど、今日からできることを試してみてくださいね。
それでもつらいときは、無理をせずお医者さんに相談してみましょう。
あなたの喉の違和感が少しでも楽になることを、チエばあちゃんは願っていますよ。




