季節が秋から冬へと移っていくと、朝と夜の気温の変化などで、体調を壊してしまう人が増えてきます。
空気が乾燥してくると、色んな細菌やウィルスも過ごしやすい環境になるので、風邪をひく人も多くなってきます。
その中でも、喉の痛みが激しく高熱がでる病気なのが「扁桃腺炎」です。
扁桃腺炎を患っている人は、食べるのも飲むのも、唾液さえも飲み込むのがツライです。
今回は、秋から増えてくる「扁桃腺炎」の原因と治療法、完治するまでの期間についてまとめてみます。
目次
扁桃腺炎が治るまでの期間は?
扁桃腺炎は「急性扁桃腺炎」と「慢性扁桃腺炎」」があります。
慢性扁桃腺炎は急性扁桃腺炎が慢性化し、治っても又再発をし繰り返し起こることをいいます。
急性扁桃腺炎は、病院で診てもらい薬を服用することで、2日~3日で細菌やウィルスが退治でき、後は回復へと向かっていきます。
キチンと炎症が治まるには、5日~7日ほどかかります。
症状が非常に軽い場合だと、病院に行かずに治る場合もあります。
しかし、一般的な急性扁桃腺炎の症状は、38度~40度近い高熱がでて寒気や喉の痛みを伴い、唾液すら飲みこむのが困難になります。
このような場合は、病院に行って薬を処方してもらうのが好ましいです。
そして、最後までキチンと治療をしてください。
完治せずに治療を終えたり、上記の状態にも関わらず病院に行かないと、「扁桃周囲炎」や「扁桃周囲膿瘍」などという、扁桃腺のまわりにまで炎症が広がり酷くなってしまい、治るまでの期間も長くなってしまいます。
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扁桃腺炎の原因
扁桃腺炎とは、簡単にいうと扁桃腺にウィルスや細菌などの病原菌が付着し炎症を起こすことをいいます。
扁桃腺は病原菌から身体を守るための免疫の役割をしています。
細菌などが扁桃腺に付着して増殖することで炎症を起こすのですが、その病原菌を増殖させる原因は下記のようになっています。
「風邪」
風邪をひいてしまうのは免疫が弱くなっているのと、鼻などが詰まっている場合などは鼻呼吸が辛くどうしても口呼吸になってしまいます。
口呼吸することで、喉が乾燥してしまい、病原菌が繁殖しやすくなります。
「乾燥」
乾燥すると上記でも説明しましたが、病原菌は増殖しやすい環境で、喉など粘膜は乾燥により抵抗力が低下してしまうので、より多く繁殖してしまいます。
「ストレスによる免疫低下」
私達には無数の粘膜があり、その粘膜の機能を維持しているのが自律神経です。
その自律神経が乱れてしまうと、粘膜の機能も免疫力も低下してしまいます。
その自律神経の乱れを引き起こしているのが「ストレス」です。
ストレスを溜めることで、粘膜も免疫力も低下してしまうため、病原菌は活発になります。
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扁桃腺炎の治療方法
扁桃腺炎というのは、一般的は「急性扁桃腺炎」のことをいいます。
そして、一年に4回~5回など急性扁桃腺炎を繰り返すと、慢性扁桃腺炎と呼びます。
扁桃腺炎の治療は、細菌性の場合は抗生物質を処方して、喉の腫れを抑えます。
ウィルス性の場合は鎮痛剤や点滴・解熱剤などが処方されます。
慢性扁桃腺炎があまりに酷い場合は、手術が必要な場合もあるようです。
成人になると扁桃腺はあまり必要ではなくなるので、手術で切除する人は以外と多いようです。
扁桃腺炎にならないように、免疫を高め、乾燥しないように気をつけましょう。
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扁桃腺炎が長引くのはどうして?
扁桃腺炎が長引く理由にはいくつかの原因があります。それは、炎症が完治しにく状態であることが1つ目です。それ以外には、自然治癒力で完治の難しい病気であることが2つ目の理由です。
喉がとても痛くなる場合と高熱が出る場合は扁桃腺炎を疑ってみるのはありですね。
長引く場合は、扁桃炎が慢性化している可能性もあるので、風邪などをひくごとに扁桃腺が腫れ、切除することも再々進められるようになります。
慢性扁桃腺は急性扁桃腺が治らず慢性化してしまうことにより起こる扁桃腺炎です。大人の場合は寝不足やたばこ・アルコール摂取など不摂生をすることにより起こる場合もあります。
免疫力や抵抗力を高めるような食生活などをするように心がけてくださいね。日ごろから気を付けることで長引くのを縮めることが出来ます。
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慢性扁桃腺炎は手術が必要?
慢性扁桃腺炎の場合は、薬での改善が見込めないために生活習慣や食生活習慣などを変える必要があります。
ストレスをためないようにし、良質な睡眠時間を取るように徹底していく方が良いです。
大人になっていけば扁桃腺自体は必要のないものと認識ができてきます。
小さい頃に発熱などが続いたりそれ以外のことで影響をきたすのであれば、早めの手術が必要になります。
子供の場合は特に扁桃腺の大きさが大きくなりすぎると呼吸をしにくかったり食べ物を飲みにくかったりすることが起こるため、その場合は、手術も必要となってきます。
そうでない場合は、様子見をして経過観察することも可能ですよ。
できる限り繰り返さないように気を付ける必要はありますが、体力的なものもあるのでなかなか難しいですね。
それ以外に手術が必要となるケースは扁桃腺炎を繰り返すペースが短いとか発熱が頻繁であること・発熱したときに血尿が見られることや無呼吸などの状態が見られる場合は生命にかかわるため、手術が勧められます。
経過観察でもよいかの判断もご自身で行うのでなく、かかりつけ医に指示を仰いでくださいね。
薬の服用も途中でやめたりはしないようにしてください。
扁桃腺炎の原因ウイルスによっては他の疾患を引き起こす可能性もありますので注意が必要です。
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慢性扁桃腺炎は腎臓にも影響する?
喉が痛く発熱もある慢性扁桃腺炎ですが、実は肝臓にも影響する場合があるのをご存じですか?
扁桃腺がなかなか治らない場合は、少し気を付けたほうがよいかもしれません。
慢性扁桃腺炎と腎臓の関係
扁桃腺になった場合に、免疫物質のlgAが原因菌を退治してくれる役割を果たします。
しかし免疫物質が過剰分泌されその免疫物質であるlgAが腎臓に到達してしまった場合、lgA腎症という慢性腎臓病を発病してしまいます。
しかし、必ず発病するわけではなく発病する可能性があるという報告があります。甘く見てはいけませんね。
特に慢性腎臓病になりやすい原因菌が溶連菌と言われています。生命を脅かせてしまう疾患ですので、慢性扁桃腺から移行しないように予防するようにしましょう。
原因菌によっては、症状が軽い間に落ち着かせておく方が良いですので早めに手を打っておきましょうね。
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慢性扁桃腺炎の膿栓の対策方法
慢性扁桃腺炎でできる膿栓とは?
慢性扁桃腺炎でできる膿栓(のうせん)は別名「臭い玉」と呼ばれいます。
膿栓は扁桃腺の穴に白血球の死骸や食べかすなどが詰まって米粒ぐらいの大きさになったものです。
のどの痛みを感じたり口臭の原因になったりします。
但し、その膿栓は見えるところにいつも見えているわけではなく、扁桃腺を押すと出てくることはよくあるため、どこにあるかわからない方も多いようですが、口臭が気になり初めて気が付く方もいるようです。
特にできやすい状況として口呼吸をしている人は膿栓ができやすい体質になりやすいと言われています。その場合にはドライマウスにならないようにマスクをしたり、加湿で喉を潤すと良いとされています。
慢性扁桃腺炎の膿栓を取る方法
膿栓を取る方法としていくつか挙げてみますね。あまりお勧めはできない方法もありますので、自己責任でやってくださいね。全ての方法で、粘膜を傷つけないように気を付けましょう。
①綿棒でとる。
喉に触れることもあるため、吐き気を催すことがあります。
②シャワーを当ててのける。
水圧でするけれど喉の奥に当たるためこちらも吐き気が起きる場合があります。
③ハンディ・クラウン洗浄瓶で洗浄してみる。
ネットで検索すると膿栓を除去する道具として出てきますが、これも先がとがっているため、失敗すると痛かったり吐き気を催すことがあります。
④鼻うがいをする。
埃やウイルスを取り除くとして鼻うがいをすることもお勧めですよ。
いくつかご紹介しましたが、耳鼻科医の先生によっては、膿栓を取ることを勧めない方もいらっしゃいます。できやすい体質の場合は繰り返すためです。
膿栓が臭い!対策方法
においの原因になる菌の死骸をためないことが一番となります。
それ以外にはドライマウスにならないようにすることが必要です。
うがい専用液でうがいをすることもお勧めですね。アルカリイオン水でうがいするのも効果が得られますよ♪
それ以外には耳鼻科で定期的にとってもらうというのも手ですが、見えない部分のものは取り忘れられるため、根本的な解決にはなりません。喉を常に清潔にすることが一番良いです。
扁桃腺につくことが原因で起こるため、扁桃腺を切除してしまうのも1つですが、無呼吸になるなど生命にかかわることでないのであれば切除する必要もなく、うまく付き合っていけばよいですね。
しかし臭いの原因になるということはわかっているため予防方法を守り予防していくのが良いですね。
無理に膿栓を取ろうとしてリンパ腺などを傷つけてしまうとそこから化膿したりすることがありますので、膿栓があっても気にしないようにしてみてくださいね。
予防するための方法として特に下の歯と歯茎などを清潔にするのが良いとされています。
口臭が気になるようでしたら専門家を受診してみてもらうのが一番です。病気ではないため、治療をしてくれないところもあるようですので、まずは相談してみてくださいね。
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