生筋子から料理したことがありますか?
魚系の下準備をしたことが殆どないと、「生筋子」から卵巣膜を取るのは難しく感じるかもしれませんが、そうでもないのですよ。
しかし、生筋子やイクラには寄生虫がいるので注意が必要です。
それも、新鮮であればあるほど寄生虫が潜んでいると聞きます。
日本人は、新鮮な魚を刺身で食べるのが一般的ですし、最近ではグルメ思考にも拍車がかかっているので、こういった危険も身近で起こるケースも多くなってくるのではないでしょうか?
今回は生の魚、特に生筋子に寄生している虫の「アニサキス」とは何?
アニサキスを食べた時の症状や治療法、予防対策まで紹介していきたいと思います。
生筋子の寄生虫、アニサキスとは?
アニサキスがどういったものか、動画がありましたが、虫が苦手な方は再生しないほうが良いかもしれません。
日本人は、外国人に比べると生の魚を食べる機会がとても多いです。
その結果日本では、寄生虫アニサキスによる食中毒が年間約7,300件も発生しているのです。
アニサキスとは、寄生虫の一種で、幼虫は白い少し太い糸のような姿をしていて、体長は、長さが2~3cmくらいです。
幼虫は、サケやイカなどの魚介類に寄生します。
その寄生している魚介類を生の状態で食べることで、私達の胃壁や腸壁に侵入します。
アニサキスによる食中毒をアニサキス症と呼びます。
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アニサキスの症状や治療方法
このアニサキス症には、胃で起こる「急性胃アニサキス症」と腸で起こる「急性腸アニサキス症」があります。
急性アニサキス症の症状は、食後数時間で急激に上腹部や、みぞうちに激しい痛みが発症します。
この痛みの原因はアニサキスが胃壁に刺入による刺激によるもので、同じ箇所が長時間傷む場合は、急性アニサキス症の可能性の場合が多いです。
症状は痛みの他にも嘔吐や、稀にアナフィラキシーショック症状(生死に関わります)になる場合もあります。
治療法としては、まずは前日に新鮮な魚介類を食べたかどうかの問診と「胃内視鏡検査」が行われます。
内視鏡でアニサキスは容易に見つかり、その場で直ちに摘出される場合が多いです。
もし内視鏡で見つからない場合でも、問診で新鮮な魚介類を食べた場合は、抗ヒスタミン薬やステロイド薬が投与されます。
急性腸アニサキス症の症状は、食後十数時間から数日後に、下腹部痛が起こります。
急性腸アニサキス症は、急性胃アニサキス症よりも見つかりにくい場合が多く、レントゲンや超音波での検査もしますが、自然経過になります。
痛みが酷い場合は、痛み止めの処方もされます。
アニサキスは、一週間以内に死滅してしまうので、それ以降は症状は緩和していきます。
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生筋子のアニサキス 予防対策
アニサキスは怖いですが、生筋子から作って食べるいくらは格別!一度味わってしまうと、止めれない人も多いはず。
そんな時に少しでも安心して食べれるように、予防法を紹介しておきますね。
アレニサキスを死滅させるのには、2つの方法があります。
一つ目は、加熱です。60度くらいの温度で加熱すると、アレニサキスは死滅してしまいますが、いくらでは無理ですね。
そして2つ目は冷凍です。-20度以下で24時間冷凍するとアニサキスは死滅してしまうので、この方法が良いと思います。
できるだけ予防対策をしてから食べると安心して食べれるので、良かったら参考にしてくださいね。
そして、生筋子が安く手に入る9月や10月には、ぜひご自分でいくらを漬け込んで、ぜいたくに召し上がってみてくださいね!