これから迎える夏の時期、気がかりになってくるのが食中毒です。
夏の時期は、湿気や暑さによって菌やカビの活動が活発になる時期でもあり、特に毎日お弁当を持参している人にとっては心配の種なのではないでしょうか。
自分のお弁当ならまだしも、ご主人やお子さんのお弁当を作っている主婦の方にとって、お弁当が腐りにくくなる方法をぜひ知っておきたいのでは?
ここでは、お弁当が腐りにくくなる方法についていろいろご紹介します。
目次
腐りやすいおかずとは?
生野菜・未加熱はNG!
お弁当の彩りを考えてプチトマトやレタスを入れることも多いかと思いますが、実はこのような生野菜は時間が経つと水分が出てきて腐りやすくなるためNGです!
どうしてもプチトマトを入れたいなら、ヘタを取ってよく洗い、水分をしっかり拭き取ってから入れましょう。
その際には、トマトの汁が出ないよう爪楊枝やピックなどで突き刺さないでください。
また、食卓ではそのまま食べるハムやかまぼこといった練り製品も、お弁当に入れるなら一度加熱して水分を飛ばす方がいいです。
このように、お弁当を腐らせないためには、汁気や水気が多くなるおかずは避けることが重要ポイントになります。
マヨネーズは要注意!
ポテトサラダやタルタルソースなど、何かとおかずに使用されるマヨネーズですが、実はマヨネーズは何かに合えることで水分が出やすくなってしまうんです!
マヨネーズを使いたいなら、調味料として小さな容器に入れたり、おかずとは別にしておくようにしましょう。
要注意の腐りやすい食材
お弁当の定番おかずとして人気の卵料理ですが、卵はサルモネラ菌が付着している可能性の高い食材です。
半熟のままお弁当に入れると食中毒の要因となりますので、卵を使用するならしっかり加熱したものを入れましょう。
でんぷんを多く含む芋類や根菜類は、傷みやすい食材の代表です。
暑くなる夏場は特に使わないようにするのがおすすめです。
ご飯にも注意が必要
チャーハンや混ぜご飯、いなり寿司など、具や調味料で味付けしたご飯類は、腐りやすくなります。
もちろん、ご飯だけでなくパスタやうどんなどの麺類にも同じことが言えます。
ご飯に混ぜても安心なのは、海苔や青のり、ふりかけなど、常温で保存できる乾物系のものだけです。
さらに、冷めたご飯にこれらを混ぜる方がより安全です。
また、ごはんを炊く時にお米3合に対して大さじ2杯くらいのお酢を入れると防腐効果がありますよ。
保冷剤代わりも危険!
冷凍果物や枝豆、トウモロコシ等を保冷材の代わりとしてお弁当に入れていませんか?
気温が涼しい季節や場所であればかまいませんが、暑い夏や気温が上がる場所での保管は、これらが溶けて水分を出してしまうのでおすすめできないんです。
とにかくお弁当を腐らせないためには、水分を出さないこと、そしてしっかり加熱すること、これにつきます!
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腐りにくいおかずのおすすめは?
ここでは、腐りにくい食材とおすすめ調理法をご紹介します。
殺菌効果が期待できるお酢
お酢には殺菌効果があり、さっぱりした味が食欲をそそります。
どうしてもお弁当に生野菜が食べたい方には野菜のピクルスをおすすめします。
生野菜でも、お酢に漬けてピクルスやマリネにして食べればおかずとしても大丈夫です。
ただし、汁気を伴いますので、お弁当箱とは別の容器に詰めましょう。
抗菌作用に期待できるワサビ
腐りやすい食材の卵ですが、やっぱりお弁当のおかずとしては人気ですよね。
卵焼きを作るなら、しっかりと中まで火を通し、味付けとしてちょっとだけワサビを入れてみましょう。わさびの抗菌作用が期待できます。
防腐効果に期待できる生姜
食べ物の腐敗を防いでくれるので生姜もおすすめですよ!
豚の生姜焼きは、しっかりとした味付けで冷めても美味しです。
唐揚げは腐りにくいおかずの代表格です。
しっかり中まで熱が入りますので腐りませんし、前日の漬け込みに生姜を使えば、生姜の防腐効果でさらに安心です。
汁気も少なく、しっかりした味付けやいろいろなアレンジメニューも可能とあって、きんぴらもお弁当のおかずには特におすすめですよ!
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腐りにくくするためのテクニック
お弁当を腐りにくくするためには、保存方法や容器などにも気をつけましょう。
詰めるのは冷めてから
食中毒にかかると、吐き気や嘔吐、腹痛、下痢といった症状が現れます。
食中毒を引き起こす菌やカビは、35~37℃前後の環境が一番増殖しやすくなります。
夏場であれば、2、3時間で腐ってしまいます。
お弁当はとにかくしっかり加熱調理し、充分冷めてから詰めましょう。
お弁当箱の殺菌・消毒
お弁当箱のすみやパッキン、蓋といった部分は洗い残しも多いため、雑菌が付きやすくなります。
熱湯消毒をしたり、キッチンペーパーにお酢を含ませて拭いたりして、殺菌・消毒を行いましょう。
お弁当の蒸れを防ぐ
お弁当箱に詰める際は冷まして入れるのが基本ですが、保冷バックに保冷剤を入れ、お弁当が蒸れないようにするのもテクニックです。
保冷剤の代わりに、凍らせておいた小さなゼリーを入れたり、自然解凍ができる冷凍食品を入れたり、また、凍らせておいたペットボトルをタオルでくるんで入れたりするのもおすすめです。