うちの母はね、いつも「おむすび作ったよ」って言ってたんですよ。
でも学校のお友だちはみんな「おにぎり」って呼んでいて、子ども心に不思議だったのを覚えています。
チエばあちゃんです。
おにぎりとおむすびの違い、あなたも気になったことはありませんか?
実はこの呼び名の違いには、日本の歴史や文化が深く関わっているんですよ。
今日は「おにぎり」「おむすび」「にぎりめし」の違いについて、語源や地域差、科学的な視点もまじえながら、やさしくお話ししますね。
Q: おにぎりとおむすびはなぜ呼び方が違うの?語源から解説
まず、「にぎりめし」が一番古い呼び名だと言われています。
奈良時代の文献にも「屯食(とんじき)」として握り飯が登場していて、日本人は1,000年以上もお米を握って食べてきたんですね。
この「にぎりめし」から生まれたのが「おにぎり」という呼び方です。
「握る」という動作がそのまま名前になったわけですね。
一方、「おむすび」の語源には神様が関係しているという説があるんですよ。
古事記に登場する「高御産巣日神(たかみむすびのかみ)」と「神産巣日神(かみむすびのかみ)」。
この二柱の神様に共通する「産巣日(むすび)」という言葉には、万物を生み出す神聖な力という意味があるんです。
昔の日本人は山を神様として敬い、その力を授かるためにお米を山の形、つまり三角形に握って食べたと言われています。
だからこの説に従えば、「おむすび」は三角形でなくてはならないということになるんですね。
形を問わない「おにぎり」とは、ここに根本的な違いがあるわけです。
Q: おにぎりとおむすび、地域によって呼び方は変わる?
これがまた面白いんですよ。
日本全体では「おにぎり」と呼ぶ地域が圧倒的に多いんです。
NHK放送文化研究所の調査によると、全国的に見て約9割の方が「おにぎり」派なんだそうです。
「おむすび」と呼ぶのは、主に関東から東海道にかけての一部地域や、中国地方に多いとされています。
同じ関東でも、東京や神奈川では「おにぎり」が主流というから不思議ですよね。
さらに地方独特の呼び名もあって、青森県では「握りまま」、栃木県では「おにんこ」なんて呼ぶところもあるんですよ。
言葉って、その土地の暮らしや文化をそのまま映し出しているんですね。
大手コンビニでも違いがあって、ローソンでは「おにぎり」、セブン-イレブンでは「おむすび」と表記しているんです。
お店によっても使い分けがあるなんて、なんだか楽しいですよね。
Q: おにぎりとおむすびで作り方に違いはあるの?
語源の違いだけでなく、作り方によって呼び名が変わるという説もあるんですよ。
たとえば、こんな説があります。
・手でしっかり握って作ったものが「おむすび」、型や道具を使ったものが「おにぎり」
・ご飯粒を手で丸めただけのものが「おにぎり」、しっかりまとめて形を整えたものが「おむすび」
・笹の葉などでくるんで紐で結んだものが「おむすび」、手で直接握ったものが「おにぎり」
面白いことに、科学的に見ると握り方で味わいが変わることがわかっているんです。
お米の粒と粒の間に適度な空気が残るように、ふんわり握ると、口の中でほどけやすくなってお米の甘みを感じやすくなるんですよ。
逆にぎゅっと固く握ると、持ち運びには強いけれど、食感はやや硬くなります。
昔のおばあちゃんたちが「三角に、ふんわりと」と教えてくれたのは、ちゃんと理にかなっていたんですね。
Q: 結局おにぎりとおむすび、正しいのはどっち?
広辞苑を調べてみると、こう書いてあるんですよ。
・おにぎり【御握り】=にぎりめし。おむすび。
・おむすび【御結び】=握飯(にぎりめし)のこと。
・にぎりめし【握り飯】=握り固めた飯。むすび。おにぎり。
つまり、3つの言葉はどれも同じものを指していて、呼び方が違うだけなんですね。
一般社団法人おにぎり協会でも「呼び方の違いは家庭や個人の違い」としていて、自分に合った呼び方でいいと言っているんですよ。
ちなみに、1月17日は「おむすびの日」、6月18日は「おにぎりの日」なんだそうです。
どちらにも記念日があるなんて、日本人がどれだけこの食べ物を愛しているかがわかりますよね。
大切なのは、呼び方よりも心を込めて握って、おいしく食べること。
あなたのおうちでは何と呼んでいますか?
お子さんやお孫さんと「うちではなんて呼ぶ?」なんて話してみるのも、楽しいかもしれませんね。
よかったら、今度おにぎりを握りながら思い出してみてくださいね。




