音楽の授業で、長調や短調といった言葉を耳にした人も多いのではないでしょうか?
でもこれって何のことかご存知ですか・・・?
実は、長調と短調の違いって、曲の雰囲気を決める重要な要素なんです!
長調と短調の見分け方、知りたいですよね?
知っていれば音楽を聴くのがもっと楽しくなる長調と短調の違いと、長調と短調の見分け方についてまとめました。
長調と短調の違い「音階」とは?
長調と短調の違いは、「音階」で見ることができます。
音階というのは、私たちが使っている音符の読み方「ドレミファソラシド」のことをいいます。
しかし、実はこの音階には「長音階」と「短音階」の2種類があります。
長音階とは、私たちにとってなじみの深い「ドレミファソラシド」のことをいいます。
一方、短音階とは、「ド」「レ」「ファ」「ソ」の鍵盤の位置は長音階と同じですが、「ミ」「ラ」「シ」の鍵盤の位置が1つ左にずれている音階のことをいいます。
つまり、長調と短調の違いというのは、この長音階と短音階の違いのことをいっており、長音階が長調、短音階が短調ということなのです。
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長調と短調の違い「曲の明るさ」とは?
また、長調と短調の最も大きな違いは、「曲の明るさ」です。
長音階と短音階、それぞれの曲を聴き比べた時、長音階の方が明るく、短音階の方が暗く感じるはずです。
長調は明るくて力強い印象を表現するために、また、短調は悲しさや苦しさを表現するために使われています。
例えば、私たちが普通に聞いている「森のくまさん」という曲は長調で演奏されており、明るくポップな印象の曲になっています。
しかし、この曲を短調で演奏してみると、とても悩ましい印象に変わってしまうのです。
このように、音階を変えると曲の印象が変わります。
長音階、短音階の他にも、長音階から「レ」「ラ」を取り除いた5個だけの音階でできている「琉球音階」があります。
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楽譜だけでは見分けられない?
長調と短調の見分け方は、実際に曲を聴いてみるとよく分かるのですが、楽譜を見ただけで見分けるというのはけっこう難しいようです。
では、楽譜を見ただけでどちらか区別できないのはなぜなのでしょうか?
音階の読み方には、「ドレミファソラシド」の他に、「ハニホヘトイロハ」や「CDEFGABC」があります。
日本の表記では「ハニホヘトイロハ」、欧米の表記では「CDEFGABC」が用いられ、これが調を表しています。
調は、「ド」の音が「ハニホヘトイロハ」のどの位置から始まるのかによって決まってきます。
例えば、「ド」が「ハ」の位置から始まる長音階であれば「ハ長調」に、「ド」が「ニ」の位置から始まる短音階であれば「ニ短調」になるというわけです。
「ド」の位置をどこから始めるか、また、長調か短調かによって♯と♭の数が変わってくるので、♯と♭の数を見れば長調か短調かの見当は付くはずです。
ところが、「ハ長調」と「イ短調」にはどちらも♯と♭が付きません。
このように、記号の数が同じ長調と短調があり、このことを「平行調」といいます。
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平行調を見分けるコツ!
平行調を見分けるポイントは、その調の「ドミソ」の音にあります。
一般的に、始まりの音と終わりの音は、その調の「ドミソ」のいずれかの音になっています。
例えば、ハ長調なら「ハ」「ホ」「ト」、イ短調なら「イ」「ハ」「ホ」のどれかの音が、始まりと終わりの音になっているはずです。
ただし、例外の曲もあるため、一概には言えませんが、平行調を見分ける際には始まりの音と終わりの音に着目してみてください。