むかし孫が音楽の宿題で「長調と短調の違いがわからない!」って泣きそうな顔をしていたことがあってね。
チエばあちゃんです。
あのとき一緒にピアノの前に座って教えてあげたら、パッと顔が明るくなったのを今でも覚えていますよ。
長調と短調の違いって、実はそんなに難しいものじゃないんです。
今日は、お金をかけずにおうちで確かめられる長調と短調の見分け方と、簡単に覚えるコツをお伝えしますね。
長調と短調の違いは「音階」の並び方にある
まず、長調と短調の違いを知るには「音階」を理解するのがいちばんの近道ですよ。
音階というのは、おなじみの「ドレミファソラシド」のことなんです。
ところがね、この音の並び方には「長音階」と「短音階」の2種類があるんですよ。
長音階は、私たちがよく知っている明るい「ドレミファソラシド」のこと。
ピアノの白い鍵盤だけを「ド」から順番に弾いていくと、これが長音階になります。
一方、短音階は「ラ」から白い鍵盤を順番に弾いた「ラシドレミファソラ」の並びなんです。
「ミ」「ラ」「シ」の位置が長音階より半音低くなっていて、ちょっと物悲しい響きになるんですね。
つまり、長音階で作られた曲が長調、短音階で作られた曲が短調ということなんですよ。
おうちにピアノやキーボードがなくても、スマートフォンの無料ピアノアプリで試せますから、ぜひ実際に音を鳴らして違いを感じてみてくださいね。
長調は明るく短調は暗い|曲の雰囲気で見分ける方法
長調と短調のいちばんわかりやすい見分け方は、曲の雰囲気を聴くことなんです。
長調の曲は明るくて元気な印象になりますよ。
たとえば「チューリップ」や「森のくまさん」は長調で、聴いていると楽しい気持ちになりますよね。
反対に、短調の曲はしっとりと悲しげな印象になるんです。
「グリーンスリーブス」やベートーヴェンの「エリーゼのために」を思い浮かべてみてください。
どこか切ない気持ちになるでしょう?
おもしろいのはね、同じ「森のくまさん」を短調で弾いてみると、まるで別の曲みたいに暗くなるんですよ。
動画サイトで「短調にしてみた」と検索すると、おなじみの曲が短調に変わった演奏がたくさん見つかりますから、お金をかけずに違いを体感できますよ。
ちなみに、長音階から「レ」と「ラ」を抜いた5つの音だけでできた「琉球音階」というものもあってね。
沖縄の曲が独特の雰囲気を持っているのは、この音階のおかげなんですよ。
楽譜での長調・短調の見分け方と覚え方のコツ
さて、耳で聴けば長調と短調の違いはなんとなくわかるけれど、楽譜だけで見分けるのはちょっとコツがいるんです。
音階には「ドレミ」のほかに、日本式の「ハニホヘトイロハ」や欧米式の「CDEFGABC」という呼び方があります。
「ド」の音をどの位置から始めるかで調が決まるんですね。
たとえば「ハ」の位置から始まる長音階なら「ハ長調」、「イ」の位置から始まる短音階なら「イ短調」というわけです。
楽譜の最初に書いてある♯(シャープ)や♭(フラット)の数を見れば、だいたいの見当はつきますよ。
ところがね、ここで厄介なのが「平行調」というものなんです。
「ハ長調」と「イ短調」はどちらも♯も♭もつかないので、記号だけでは区別できないんですよ。
そんなときの覚え方のコツをお教えしますね。
曲の最初の音と最後の音に注目するんです。
曲は一般的に、その調の「ドミソ」にあたる音で始まって終わることが多いんですよ。
ハ長調なら「ド・ミ・ソ」、イ短調なら「ラ・ド・ミ」のどれかが最初と最後に来ているはず。
もうひとつ簡単な方法があってね。
曲の最後の音がその調の「ド」にあたる音かどうかを確かめるんです。
最後が「ド」で終わっていたら長調、「ラ」で終わっていたら短調の可能性が高いですよ。
例外もありますけれど、まずはこの方法で試してみてくださいね。
おうちにある楽譜や、図書館で借りてきた楽譜で実際に確かめてみると、だんだん感覚がつかめてきますよ。
音楽って、こういう仕組みがわかると聴き方がガラッと変わるものなんです。
次にお気に入りの曲を聴くとき、「これは長調かな?短調かな?」って考えてみると、きっと楽しくなりますよ。
よかったら気軽に試してみてくださいね。




