鉄筋コンクリート造りのマンションなら、シロアリや羽アリの大量発生なんてないと思っていませんか?それでもマンションで被害が出る原因は何でしょう。
実は、鉄筋コンクリート造りであったとしても、まったく木材を使用していないわけではないんです。
ここでは、シロアリや羽アリがマンションで大量発生する原因やその対処方法をまとめました。
マンションのシロアリをチェック!
マンション周辺に、木材は見当たりませんか?
シロアリは、コンクリートや鉄を食べることはありません。
マンションを建設する際に使用した木製の型枠や板が、土の中に残ったままだったり、駐車場に枯れた切り株などの木材が見当たれば、シロアリが寄ってくる可能性があります。
マンション周辺の木材に集まってきたシロアリは、その後マンション内に侵入し、室内を侵食してしまうことがあるのです。
浴室や台所に、湿気は溜まっていませんか?
シロアリは湿気が大好きです。
浴室や台所を確認してみましょう。
また、エサとなる木材がなくても、水はけの悪いベランダなどから室内へ侵入する可能性もあります。
シロアリ被害を防ぐには、換気をしっかりしてシロアリの侵入経路を断つことが重要です。
マンションであっても、1階部分は地面に接しているので、一戸建てと同様に、シロアリ被害を受ける可能性は高くなります。
特に、マンションには床下のない構造の物件もあります。
床下がない場所といえば、一戸建てでいうところの玄関と同じ構造です。
一戸建ての玄関は、一番シロアリ被害が発生しやすい場所なんです。
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自分の部屋に羽アリが発生したら・・・
シロアリは、春から夏にかけて活動が活発になり、5~6月に大量の羽アリを誕生させます。
しかし、一般的な蟻にも、繁殖時になると羽をもったものが生まれる種類があります。
まずは、その羽アリがシロアリなのかを見分ける必要があります。
シロアリでなかった場合は、材木を食べることはありませんので安心です。
ただ、発生場所が、風呂やトイレ、玄関といった場所の場合は、シロアリがいる可能性がありますので、対策が必要になります。
シロアリであった場合は、まず羽アリが出尽くすまで掃除機で吸引しましょう。
通常、2、3日で出尽くします。
羽アリが出尽くすのを待たずに、出現場所をガムテープなどで塞いでしまう方がいますが、出られなかった羽アリは、違う場所を探してまた出ようとします。
とにかく、羽アリが出尽くすのを待つしかありません。
羽アリが出なくなったあとは、すぐにシロアリ対策を講じてください。
羽アリがいなくなったからといってシロアリがいなくなったわけでは決してありません。
シロアリの巣自体が残っているからです。
専門家による調査を必ず受けましょう。
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マンションに羽アリが発生したら・・・
マンションに羽アリが大量発生した場合、近くに巣があり、被害を発生させる可能性があります。
まずは、発生した部屋を調査し、発生箇所や原因を見つけることが重要です。
床下の根太など、木材部分を中心に調べていきます。
発生個所が判明すれば、薬剤による駆除や予防対策を講じることになります。
発生している羽アリがイエシロアリである場合、被害部分の処理だけでなく、薬剤による駆除や予防対策など、マンションの敷地や周辺を含めたシロアリ対策を講じる必要があります。
発生個所が専有スペースであれば、駆除や予防対策にかかる費用は、原則、区分所有者の負担になります。
その際は、シロアリ駆除業者に、安全性や保証期間を確認しておきましょう。
もし、マンション敷地部分に発生原因があるのであれば、個人ではなく管理組合で対策を実施することになります。
シロアリの種類、発生原因、被害範囲など、専門業者による調査を依頼し、対応を協議することになります。
それにはかなりの費用がかかってきますので、それらに要する費用を算出し、総会において承認を得、予算を確保する必要があります。