目の周りをふわふわ飛ぶ虫って、嫌ですよね?
この小さな虫の正体をご存じですか?
たまに目の中に入ってきて痛い思いをする方もいるかと思いますが、実は目に入ると危険なのです!
今回は、この小さな黒い虫メマトイについて書いていきます。
目の周りを飛ぶ小さい虫はなに?
この目の周りを飛んでいる小さな黒い虫は「メマトイ」というものです。
歩いている時や自転車に乗っているときなどに、目にめがけて飛んできます。
ハエ目ショウジョウバエ科マダラメマトイ、オオマダラメマトイ、ヒゲブトコバエ科クロメマトイなど、日本には十数種類生息していることが分かっています。
体長は2ミリから4ミリほどで、すごく小さなハエです。
人や動物の血を吸うことはありません。
目の周りをまとわりつくように飛ぶことから「メマトイ」という名前になりました。
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メマトイが目の周りを飛ぶ理由
メマトイが目の周りを飛ぶ理由は明確にはわかっていません。
有力なのは、人の目やにや涙に含まれる「タンパク質」を吸おうとする性質があるようで、それを狙ってくるようです。
他にもレンズのような光っているものにつきまとったりします。
カメラのレンズにも寄っていくようです。
そして、この目の周りに寄ってくるのはほとんどが「オス」だそうです。
このメマトイに触れても害はありません。
しかし、目の中に入ると注意が必要です。
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メマトイが目に入ると危険ってほんと?
メマトイには毒性はないのですが、実は目に入ると危険なのです。
実はこのメマトイには寄生している線虫の「東洋眼虫」というものが、人間に寄生する可能性があります。
主に犬や猫に寄生するのですが、まれに人間にも寄生することがあるそうです。
東洋眼虫とは、8ミリから16ミリほどの大きさで、ウネウネと動きます。
色は白い半透明で細長いので、ミミズに似ている形状をしています。
1匹だけで寄生することは少なく、10匹程度が寄生して目の表面を動き回っています。
東洋眼虫が寄生すると、メマトイが目に入ってから3週間から5週間ほどで成虫になります。
成虫になると目の中を動き回るようになり、目やにや異物感がひどくなります。
結膜の上を動くだけなので失明の恐れはありませんが目を擦ってしまうことで結膜炎を起こしたり、角膜を傷つけたりする恐れがあります。
治療方法は、麻酔をかけたあとピンセットなどで直接取り除きます。その後は目薬で様子を見るようです。
もしメマトイが目に入ってしまった後、ゴロゴロして違和感があったり、目やにが多く出たりする場合は眼科へ行って診察してもらいましょう。
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まとめ
メマトイは小さなハエだったのですね。
私も自転車で通学している時に目に虫が入ったことがあり、毎回何とかして取り出していました。
しかし、今回の記事を書いていく上で、こんなに危険な虫だったとは思いませんでした。
対策としては、ハッカスプレーを使用したり、眼鏡をかけたりするといいでしょう。
みなさんも、メマトイが目の中に入らないように注意してくださいね!