畑で野菜を作る人にとって、雑草対策は悩みの種です。
一面に生える雑草を見るとゲンナリしますよね。
ましてや、初心者にとってはなおさらです。
除草剤は初心者にとってハードルの高いものですが、畑の雑草対策にクローバーのような植物を植える方法はどうでしょう。
ここでは、畑の雑草対策にクローバーのような植物を利用する方法を紹介します。
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畑の雑草対策に、植物を植えるのはアリ?
日本の畑に生えている雑草は、約300種類あるといわれています。
もっとも身近にあるのはイネ科のもので、オオバコ、メヒンバ、ススキなどがあります。
雑草は5~10月によく成長し、特に夏の時期には1日に2cmも伸びる、とっても厄介なものなのです。
自分の菜園が、そんな雑草たちに覆われるなんてとても切ないですよね。
そんな畑の雑草対策にはさまざまな方法がありますが、見た目にも美しい植物を畑に密生させ、雑草が生える隙を無くしてしまう方法はいかがですか?
お庭の雑草対策に同じ方法をとることがありますが、この方法はグランドカバーといわれるものです。
グランドカバーのために使用される植物は、植えっぱなしでも丈夫に育ち、背丈もあまり高くなりません。
かわいらしい花をつけたり、葉を紅葉させるものなど、その種類も豊富です。
例えば、クローバーだったりセダムなどを植えておけば、あっという間に広がり、手間もかけずに雑草が生えてくる隙に広がってくれます。
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畑に植えるオススメの雑草対策植物とは
畑の雑草対策のために植えるものですから、雑草の刈り取り以上に世話に手間がかかる植物では意味がありません。
放置しておいても成長し、なおかつかわいい花をつけてくれるなら魅力的ですよね。
そこで、畑の雑草対策におすすめの植物をご紹介します。
まず一つ目は、クローバーです。
シロツメクサともいわれているこの植物は、公園や庭のグランドカバーとして人気のある宿根草です。
4~7月には、ワタボウシのようなかわいらしい花を見せてくれます。
最近では、クローバーの根に付着している根粒菌に、空気中から窒素を取り込む働きがあるとされ、緑化資材としても注目されています。
日当たりがよく水はけのよい場所で、乾燥気味に育てるときれいに育てられます。
二つ目は、クラウンベッチです。
クラウンベッチは、暑さや寒さ、乾燥にも強いマメ科の多年草です。
春から夏の終わりまで、ピンクと白が混ざったポンポンのような花が楽しめます。
植物の成長を抑える物質「アレロパシー」を出していて、雑草だけでなく虫除けにも効果があるといわれています。
最後は、クリムゾンクローバーです。
ストロベリートーチやストロベリーキャンドルともいわれる多年草です。
シロツメクサの仲間で、草丈は20~50cmに成長し、4~6月にはイチゴのような形の真っ赤な花を咲かせます。
シロツメクサよりも草丈が高いので、見栄えがよく、切り花としても利用できます。
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そのほか、畑の雑草対策
雑草が生える前に対策を施しておくことが、もっとも理想的です。
まだ何もない時期に畑の土起こしをしておくことは、春先の雑草にとても効果的です。
20~30cmくらいの深さまで、シャベルなどを使って耕しておきましょう。
空気も土の中に入り込み、植えた野菜の成長もよくなります。
すでに生い茂っている場合には雑草抜きが基本となります。
草刈りでは根の部分が残り、またすぐに生えてきてしまいます。
根を残さずに取り除くことで、除草の効果は長持ちします。
あまり広くない畑であれば、これがもっとも有効な方法です。
その他、畑を覆って雑草が生えないようにする「マルチング」という方法があります。
土の表面をビニールフィルムや藁、マルチなどで覆います。
この方法は、まだ種をまく前の、野菜が栽培されていないような場所に有効です。
雑草を除去するという点では、除草剤を使っての除去が一番効率的です。
除草剤を使用する場合は、必ず農耕地用の除草剤を使いましょう。
除草剤には、大きく分けて農耕地用と非農耕地用があります。
野菜を植える場所には、非農耕地用の除草剤は厳禁です。
非農耕地用は、野菜を食べた人に害毒をもたらしてしまいますので注意してください。
野菜を植える前に除草するなら、「非選択性茎葉処理移行型」と記載されている除草剤を使いましょう。
これは、野菜を植える前に生えていた雑草だけを枯らし、あとから植える野菜には害を与えないという優れた除草剤です。