葬儀に持参する「ご霊前」なのですが、お金の入れ方に違いがあるのを知っていますか?
違うのはお金を入れる中袋なのですが、ご霊前の袋には中袋ありと中袋なしがあるというのです。
え!中袋なし!があるとは・・・。
そうなると、お金の入れ方も記入の仕方も変わってきますよね。
何か違いがあるのでしょうか?調べてみますね。
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ご霊前には中袋なしとありが存在します
自分のことなのですが、今までご霊前の袋を購入して「中袋なし」という場面に直面したことがありません。
なので、ご霊前袋には当然中袋が付いていると思っていますし、逆に付いていなかったら文句の1つも言っていたと思います。
でも調べてみると・・・中袋なしの場合があるようなのです。
市販で売っているご霊前袋には大抵の場合は中袋が付いているようです。
しかし、中袋が付いていても使わない地域があるようなのです。
理由としては、中袋を使用すると袋が二重になり「不幸が重なる」と言われ、その地域では中袋が付いていても使わずに渡すそうです。
中袋のあるなしも地域での風習があるのですね。
ご霊前に中袋があってもなかってもマナー的にはなにも決まりがないので、その地域での風習にあわせるのが一番良い方法なのかも知れませんね。
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ご霊前 お金の入れ方【中袋ありの場合】
一般的に多いのが「中袋あり」のご霊前袋です。
基本的なお金の入れ方を含め注意する点をまとめてみますね。
中袋の書き方は、表側に金額を記入し裏側の左の隅に住所と氏名を記入します。
最近販売されている物には、あらかじめ記入欄が印刷されているので、その場所に記入するといいでしょう。
注意点は、氏名だけを記入する人もいますが、それはNGです。
住所は、遺族の方が後ほど香典返しを手配する時に必ず必要になってくるので、記載するのがマナーです。
金額の書き方は、一般的には「漢数字」を使用します。(横書きの場合は、算用数字でOKです)
現在ではあまり使うことのない数字なので、見本として記載するので参考にしてください。
1=壱、3=参、5=伍、10=拾、1000=仟又は阡、10000=萬、円=円又は圓となります。(4や9は死や苦を連想するので好ましくありません)
例をいくつか挙げますね。
5千円=伍仟圓(伍阡円)、1万円=壱萬円(壱萬圓)、10万円=拾萬円(拾萬圓)
お金を入れるときにも注意点があります。
お札には表と裏があります。
人物が描かれているほうが表で、人物がないほうが裏になります。
一般的なお金の入れ方は、表側を中袋の裏側になるようにいれます。(2枚以上の場合はお札の向きを揃えます)
ご霊前を渡すときに、お札の表(人物のほう)が下になる状態にします。
そしてここで注意してほしいのが、糊やセロテープなどを使って封をしないということです。
受付では迅速にそして正確に処理をしなければいけないので、封をすると作業に時間がかかってしまうので、封はしないのがマナーとなっています。
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ご霊前 お金の入れ方【中袋なしの場合】
ご霊前袋に中袋が付いていない場合や、地域で使わない場合のお金の入れ方を紹介しますね。
表側は通常どおり水引きの上段に「ご霊前」と書き下段には差出人のフルネームを少し小さめに書きます。
裏側に住所・金額を記入します。
記入する場合は、左の端に住所その横に金額を記入します。(金額は漢数字で書きます)
市販の袋によっては、横書きの場合もありますので、そういう場合はそれに従って横書きにかいてください(金額は算用数字でOKです)
金額が多い場合のご霊前袋に中袋が付いていない場合は、半紙や奉書紙などにお金を包み入れ、外包みでかぶせてください。
ご霊前に中袋があってもなくても正式なマナーに関係はありません。
受付担当や遺族の方に迅速に対応できるように、自分の名前・住所・金額をわかりやすく明記することが大切なことだと思います。