お葬式に参列する時に必ず持って行くものが「香典」です。
しかし、香典袋を選ぶ時に注意しなければいけない場合があります。
それは「ご霊前とご仏前」の違いです。
この2つの違いで、用意する香典袋が変わってきます。
今回は「ご霊前とご仏前」の違いを説明しながら、香典袋の選び方を紹介します。
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ご霊前とご仏前の違いは?
お葬式に参列するまでに聞ければよいのですが、いい大人になってからでは聞きにくいものです。
「ご霊前」と「ご仏前」の違いって・・・なんでしょうか?などと聞けませんよね。
私も他人には聞けなくて、自分の母親に聞きました。
以外とこの2つの違いを知っている人は少なく、私の周りの友達もあまり知っている人はいませんでした。
平均年齢が40歳なのですが・・・この結果はどうなのでしょうか・・・。
このようにいい大人になってもわからない人は大勢?いますので、解説しておきたい!と思います。
まずは「ご霊前」ですが、ご霊前の香典袋を使う人が一番多いようです。
それには理由があるのですが、まずはご霊前の意味を説明しますね。
仏教では人が亡くなると霊になって49日の旅にでるといわれています。
この霊の期間をご霊前といいます。
お通夜やお葬式などは49日以内なので、香典袋には「ご霊前」と書く場合が多いということになります。
そして「ご仏前」とは、49日の旅が終わり仏様になった時から使う言葉になります。
100日や一周忌などの法要の時は「ご仏前」の表書きを使います。
宗教や宗派による違いにも注意
上記で説明した「ご霊前」と「ご仏前」の違いですが、1つ注意点があります。
仏教では人が亡くなると霊になると考えているのですが、同じ仏教の教えなのですが「浄土真宗」と「日蓮正宗」は霊の存在を認めていなので、霊の期間がありません。
人は亡くなると霊にならずにすぐに仏になると考えられているので、これらの宗派ではお通夜やお葬式から「ご仏前」を使用します。
このように同じ宗教であっても宗派が違うと考え方も違うので、注意が必要になってきます。
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香典袋を選ぶ際に気を付けたいこと
香典袋なのですが、初めに書きましたが「ご霊前」が一番多く使われます。
現在では「浄土真宗」と「日蓮正宗」以外のお葬式で「ご霊前」は使えます。
仏教ではご霊前・ご香典、神式の場合はご霊前・ご神前・御玉串料、キリスト教の場合はご霊前・御花料・献花料、そして無宗教式の場合もご霊前が使えます。
しかし、仏教以外にご霊前の香典袋を使う場合は、蓮の花が印刷されていない物を選んでください。
蓮の花の印刷した香典袋は「仏式」のみで使われるものです。
香典袋はスーパーや100均などでも置いていますが、種類が多いので購入するときに悩んでしまう人は多いと思います
お通夜やお葬式は故人に合う最後の場所なので、できるだけ間違わないようにしたいものですね。
でも宗派がわからない場合や聞く事ができなかった場合は、一般的に使われている「ご霊前」の香典袋でも問題はないようです。
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