子供の時にご飯を食べてゴロゴロしていると親から「食べてすぐに寝ると牛になるよ!」と言われたこたはありませんか
昔はよく耳にしていた言葉です。
しかし最近では、食後はゆっくり過ごし横になるほうが身体に良いとされていると聞きます。
食後に横になる向きは、右と左どちらが正解か調べてみたところ、人によって異なるようだと分かりました。
食後すぐに横になると牛になる、は迷信?
私も子供の時に食べて寝転がっていると母親によく言われたものです。
本当に牛になるわけはないのですが、昔はよく使っていた言葉ですよね。
この言葉はどういった意味があったのでしょうか?
私は「食べてすぐ横になると行儀が悪い」と思っていました。
牛はエサを食べてお乳を搾られると、横になるそうなのですが、それに例えて行儀の悪さを教えていたといいます。
他にも、牛は反芻動物なのですが、反芻というのは、一度食べて胃の中に入った物を消化しやすいように、もう一度口に戻し、噛んでから飲み込むことをいいます。
食べてすぐに横になると、食べた物が逆流してくるという考えもあるようです。
食べてすぐに横になったからといって、本当に牛にはなりませんが、なんらかのリスクはあったので迷信として残っているようですね。
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食後横になる向きは右左どっち?
迷信ではなく、医学的に正解とされているのが「食後は横になりゆっくり過ごす」ということです。
食べ物を食べると消化しようとして消化器に血液が集まります。
しかし、この時に身体を動かすと血液は消化器以外にも血液を送らなければいけないので、消化器の機能は低下して消化不良を起こしやすくなるのです。
したがって、食後に横になるのは血液を消化器に集められてスムーズに消化できるので、横になるのは正解だそうです。
では、どっちを横にして寝れば良いのでしょうか?
基本的には「右」を下にするほうが消化には良いようです。
理由は胃の形が「し」のような形状になっていて、胃の入り口は、体の左側にあり出口が体の右側にあるからです。
体を右向きにして横になると食べ物が左から右へとスムーズに流れ消化が促進されるからです。
逆に左側を向いて横になってしまうと、胃の出口が上になってしまうので、いつまでも胃の中に食べ物がある状態になってしまうのです。
食事後横になる時は、右側を下にして横になるのが正解のようです。
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左向きで寝たほうが良いタイプもある
右を下にして横になるのが、一般的には正解なのですが、左向きで横になってほうが良い人もいます。
それは「逆流性食道炎」の人です。
最近はCMなどでも紹介されていますが、昔は日本人にはそれほど多くの患者はいていなかったのですが、最近になって人数が増えてきているため注意を呼びかけているようです。
逆流性食道炎とは、胃酸や食べ物が胃から食道に逆流してくる病気で、胃酸が逆流することで、食道に炎症がでます。
普通の食事でも逆流しやすい傾向にあるので、右向きに寝てしまうと胃の入り口も下を向いてしまうため余計に逆流してしまうので、逆流性食道炎の人は「左」側を下にして横になってくださいね。