子供に多い感染症の1つ「マイコプラズマ肺炎」をご存知でしょうか?
インフルエンザやおたふく風邪ほど有名ではありませんが、比較的かかりやすい肺炎の一種です。
マイコプラズマ肺炎は、昔から4年に一度流行するので「オリンピック病」ともいわれていました。
それが最近になって毎年流行してきています。マイコプラズマ肺炎について知っておく必要がありますよね。
今回はマイコプラズマ肺炎について「症状~治るまでの期間」や「感染していても学校や仕事に行ってもいいのか?」までまとめて解説したいと思います。
マイコプラズマ肺炎、保育園は出席停止?
マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマという細菌やウィルスではなく「微生物」が気道の粘膜につき繁殖して感染するといわれています。
感染経路は、咳やくしゃみなどによる「飛沫感染」と感染者との接触やマイコプラズマの菌に付いた物に触れることで感染してしまう「接触感染」があります。
マイコプラズマ肺炎の潜伏期間は長く、感染期間も長くなります。
マイコプラズマ菌は、人の体に侵入してから発症するまで2~3週間といわれ、発症1週間前~発症後2週間が一番感染しやすい時期になります。
特に感染しやすい家族は注意が必要になってきます。
学校や職場での狭い空間も感染しやすい環境になります。
ここで悩むのが「登園や登校」です。
感染症ですし、毎年地域ですが流行しているので、自分の子供がマイコプラズマ肺炎にかかった場合はどうしたらよいのか悩んでしまいますよね。
マイコプラズマ肺炎は、感染症法で5類感染症に含まれ、医療機関では患者数を届け出る必要があるとされています。
そして、学校では「学校で大流行した場合は、校長と学校医とで相談し、出席停止措置などをとる」となっているようです。
法律では登校・登園禁止の期間は定められていないので、通っている学校や幼稚園・保育所などで対処の仕方は変わるようです。
自分の子供が感染した場合は、主治医および学校・幼稚園・保育所に連絡して、指示に従うようにしましょう。
マイコプラズマ肺炎、仕事は休むべきか
大人がマイコプラズマ肺炎に感染した場合は、子供よりも症状がひどくなるといわれています。
しかし上記でも説明したとおり、学校ですら「登校禁止期間」が法律で定められていないぐらいなので、仕事で出勤禁止がある会社はめずらしいと思います。
そして、インフルエンザなどと違い、マイコプラズマ肺炎は完全に完治するには一ヶ月ほどかかる場合もあるので、それほど長い期間仕事を休める場合も少ないので、熱が下がり咳も和らいできたら出勤する人が一般的です。
しかし、その場合は「マスク」を着用するのが一般常識なので、咳が止まるまではマスクを着用してください。
マイコプラズマ肺炎の症状と治るまでの期間
初期症状は風邪と似ています。
発熱、38度以上の高熱がでる場合が多いです。
それに伴って頭痛や倦怠感・悪寒などの症状が現れ2~3日続きます。
その後乾いた咳が出始め、徐々にひどくなり痰が絡んだ湿っぽい咳へと変わっていきます。
熱などの症状は、わりと早く治るのですが「咳」だけは長い期間続くのが特徴です。
上記でも説明しましたが、マイコプラズマ肺炎は潜伏期間が2~3週間と長く発症しても咳だけが長引くので、完治するまでには、一ヶ月くらいかかる場合もあります。
通常の場合は、発症してから2~3週間くらいで治るといわれています。
マイコプラズマ肺炎は風邪と間違いやすいので、咳だけが長く残る場合は、マイコプラズマ肺炎ではないかな?と疑ってみてください。