インフルエンザの予防接種は時期が大切です。2回受けることを進められる場合もありますので、1回目、2回目の時期を考慮して、病院に行きましょう!
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インフルエンザ予防接種の時期
毎年11月頃になると、インフルエンザ予防接種を受ける人も多いのではないでしょうか?
インフルエンザ予防接種の有効性は、およそ60%だといわれています。
しかしこの数値は、ワクチン株と流行株が一致した場合の数値なので、一致しなかった場合の有効性は、これよりもっと低くなります。
型別にみてみると、一般的な大人の場合、A型の有効性はおよそ80%、B型のそれはA型よりも低く、およそ50%であるといわれています。
一方、子供の場合はもっと低くなります。
A型で予防効果があるのは30~50%程度、B型になると1歳未満ではさらに効果が低くなります。
このような結果をみると、インフルエンザワクチンの効果はそれほど高くないように思われます。
しかし、インフルエンザワクチンの役割は、インフルエンザ発症を予防するだけではありません。
感染し発症した場合、脳炎や重症肺炎といった重症化を防ぐことが主な目的なのです。
また、妊婦が接種すると生まれた赤ちゃんにも予防効果があるといわれています。
例年11月~12月に流行が始まり、1月~3月にかけて猛威を奮うインフルエンザですが、仕事への影響や受験シーズンに備えるためにも、予防接種は有効です。
ワクチンを接種してから抗体ができるまでに1~3週間かかり、その後3~4ヶ月で抗体は徐々に減少していきます。
流行前までに免疫をつくるなら10月中~下旬に、ピークにあわせるなら11月上旬~12月前までに接種を終えるのがいいでしょう。
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インフルエンザ予防接種の回数
13歳以上の人の予防接種は通常1回です。およそ1~4週間の間隔をあけて2回接種することもできます。
生後6か月以上~13歳未満の人は、2回接種します。
10月~11月上旬頃に1回目を接種し、およそ2~4週間あけて、2回目を接種するのが理想的です。
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予防接種2回目の時期はいつ頃?
小児や高齢者は免疫力が不安定です。
2回に分けてしっかり免疫をつけるため、13歳未満の小児は2回の接種が必要です。
インフルエンザ予防接種の有効性はおよそ60%、子どもの場合はもっと低くなると述べましたが、2回接種を行うと、その効果はぐっと上がります。
日本臨床内科医会が行った、ワクチンの有効性の研究によると、15歳以下では2回目のほうが有効率が高く、15~64歳では2回接種の有効性が確認されました。
この効果は「ワクチン・ブースター効果」といわれ、年齢問わず有効です。
喘息持ちの人や仕事を休めない人、受験生や試験が重なる学生などは2回接種をおすすめします。
接種間隔は1~4週とされていますが、4週あけた方が確実に有効率があがります。
13歳未満の人、65歳以上の高齢者、仕事を休めないような人などは、流行が始まる11月~中旬までに1回目を、4週あけて12月に2回目を接種するのがいいでしょう。
受験生の場合は、11月上旬~中旬に1回目を、12月上旬に2回目を接種するのがいいでしょう。
それぞれ、どの時期にワクチンの有効性のピークをおくか考えながら接種予定を立ててみてください。