みなさんは、突然胃が痛くなるときはありますか?食べ過ぎ飲み過ぎの時は痛くなるときはありますが、体が冷えたときや緊張などで痛くなることもあるかと思います。
そういう時はとりあえず胃薬を飲んでその場をしのぐことが出来ますが、夏に胃が痛くなるときは危険信号かもしれません。今回は、夏の胃痛について、原因や冬との違い、対策方法を書いていきます。
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夏に胃が痛くなる原因は?
胃は、臓器の中でも最も危険と隣り合わせの臓器と言われています。なぜそう言われているのか、胃の働きを書いていきましょう。
胃は食べ物が入ると胃の粘膜に無数にある分泌腺から胃酸が出てきます。
胃酸は塩酸と同じ性質があるので、胃の中の食べ物を酸性に保ってくれて腐敗を防いでくれます。そして、消化酵素ペプシンがタンパク質を分解し十二指腸に移動すると、胃の消化作業は終わりです。
この胃の働きに登場する「胃酸」と「消化酵素ペプシン」というのが、実はとても危険なものです。
胃酸は「強酸性」ですので、指などにもしかかると皮膚を溶かしてしまう危険があります。また消化酵素ペプシンも肉を溶かす働きがあります。
では、こんな危険なものが内部にあるのに胃は大丈夫なのでしょうか?
それは、胃壁が粘膜に覆われており胃液がつかないようにしているからです。そして、胃液を中和する成分も作り出しています。
つまり胃は「栄養分を自分で取り込めるようにタンパク質を分解しつつ、自分のタンパク質を保護している臓器」なのです。
なので、緊張したりして副交感神経のバランスが崩れると胃壁が溶けて胃が痛くなるのです。
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冬の胃痛と夏の胃痛の違い
前までは、「夏は暑さで体全体が疲れてしまい、臓器も影響を受けてしまう。冬は寒さで胃の働きが弱まって痛みを感じる」といわれてきました。
しかし、夏の胃痛の原因は冷たい食べ物や飲み物、冷えた環境のせいではないかと最近になっていわれています。
冬場は寒さで胃が痛くなったとしても、温かい飲み物を飲むと胃がじんわり温かくなって胃痛も治まります。しかし、夏場は気温が高いため冷たいものを食べたり飲んだりしてしまいます。
体内が36度以下になってしまうと、臓器系は36度に戻そうと活発に動きます。いつも以上に動きますので、胃が痛くなるのも無理はありませんね。
夏の胃痛の対策方法
夏場の胃痛を抑えるには、「冷たいものを取り過ぎないこと」が大事です。暑い中からいきなり冷たいものが入ってくると熱量も使いますので、夏バテになりやすいですが、控えることによって夏バテ予防にもなります。
胃が弱ってきたと感じたら、温かいハーブティーを飲むと血行をよくしてくれます。
また冷たい野菜スープや冷たいカレーも食欲の回復にいい食べ物です。
近年、夏の外気温は上がる一方で涼しい環境を求めてエアコンをつけたり、キンキンに冷えた飲み物を飲んだりしがちです。しかし、冷やしすぎると内臓系が悲鳴をあげて、体調を崩す場合が多いです。
冷えは体に良くないので、出来るだけ冷やしすぎないように心がけ、胃を労ってあげてください。
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