インフルエンザには毎年流行がありますが、2016年も傾向が出てきたようです。11月、12月のインフルエンザの流行についてまとめてご紹介します。
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目次
2016年11月12月の流行は何型?
今年の夏に「ラニーニャ現象」が起こった影響で、今年2016年の冬は、例年より寒くなると予想されています。
となれば、今年のインフルエンザシーズンも、例年より早くなると予想されます。
厚生労働省の発表によると、10月31日~11月6日の間にインフルエンザに疾患した患者数は、全国で2903名にのぼりました。これは、昨年同時期の患者数が533名でしたので、なんと5倍以上にも増加しています。
また、前週となる10月24日~10月30日の定点あたりの数字が0.47人であったのに対し、1週間後は0.59人になっていることからも、着々とインフルエンザの流行が広がりつつあることが分かります。
2016年11月現在、流行っているインフルエンザの型は何型なのでしょう?
今までに一番多く検出されている型はA香港型(AH3亜型)です。
2番目に多く検出されている型が、2009年に大流行した新型インフルエンザ(AH1pdm09)です。
次いでB 型となってます。
A香港型は、インフルエンザの種類の中でも最も流行しやすい型であるといわれています。
A香港型に感染して発症すると、38℃以上の急激な発熱、体の節々の痛み、筋肉痛、全身の倦怠感・悪寒、頭痛、咳・痰・くしゃみといった症状が出ます。
また、A香港型はウイルスの力が強く、感染すると重症化しやすいともいわれています。
乳幼児や高齢者、妊婦は特に気を付けなければなりません。子供の場合、熱性けいれんを起こしやすい型でもあります。
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インフルエンザ各地の流行状況
それでは、インフルエンザの全国の流行状況を見ていきたいと思います。
北海道のインフルエンザ流行状況
北海道では、札幌市内にある医療機関1か所あたりのインフルエンザの患者数が、10月30日までの1週間で流行の目安を超えました。
また、北海道感染症情報センターによると、道内226医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、11月13日までの1週間で434人にのぼり、医療機関1か所あたりの患者数は1.92人と、前週の患者数0.99人と比べても、急激に増加しています。
北海道は、流行の目安とされる「1」を超えたことから、流行期に入ったと11月13日に発表しました。
このうち、静内保健所管内の医療機関あたりの患者数は12.33人にものぼり、今後4週間以内に大きな流行が起きる可能性が高いとして、16日に「インフルエンザ注意報」を発表しました。
北海道内でインフルエンザが流行期に入るのは、昨年と比較すると40日ほど早いということです。
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東京のインフルエンザ流行状況
東京都では、大田区をはじめとする8つの保健所管内で、医療機関1か所あたりのインフルエンザの患者数が1人を超えました。
東京都全体でみると、11月7日~13日のインフルエンザの患者報告数は390人で、医療機関1か所あたりの患者数は0.94人となっています。
流行の目安である1までには達していませんが、昨年同期の数値が0.19人であることと比べると5倍近くも増えています。
大阪のインフルエンザ流行状況
大阪府では、医療機関1か所あたりのインフルエンザの患者数が、大阪市西部で1.2人と、1人を超えました。
堺市で0.9人、大阪市南部で0.85人と続きますが、大阪府全体では0.51人となっています。
流行の目安である1まではまだ半分ほどですが、前週の数値が0.28人であることと比べると2倍近く増えていることが分かります。
広島のインフルエンザ流行状況
広島市では、11月7日~11月13日の市内37医療機関からのインフルエンザ患者報告数は30人で、医療機関1か所あたりの患者数は0.81人でした。
前週と比較すると、約1.7倍にも増加しています。
広島県全体では、医療機関1か所あたりの患者数は0.63人で、流行の兆しはまだありませんが、日々確実にインフルエンザの流行時期が近づいてきているようです。
福岡のインフルエンザ流行状況
福岡県内で11月7日~11月13日の医療機関1か所あたりのインフルエンザの患者数報告数が1人以上だったところは、福岡市早良区で2人、北九州市で1.17人、宗像・遠賀で1.38人、粕屋で1人、筑紫で2人です。
福岡県全体での数値は0.83人ですが、前々週の数値が0.44人、前週の数値が0.56人と比較すると、増加率があがってきていることが分かります。
沖縄のインフルエンザ流行状況
沖縄県では、10月12日に那覇市保健所でインフルエンザ注意報が出されました。
翌週には南部・中部にも注意報が出され、県内全域に注意報が出ています。
11月7日~11月13日の沖縄県全体の医療機関1か所あたりの患者数は7.97人と、注意報基準値は下回りましたが、八重山保健所管内では今なお注意報基準値を超えています。
全国で、対策が必要となってくる時期ですね。