家にいる小さなダニとは違う“マダニ”をご存じでしょうか?
マダニはダニの仲間には違いないですが、噛まれたら命の危険もある感染症になりかねません。
今回はマダニについて、犬小屋の対策や駆除、予防方法をご紹介します。
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マダニの恐ろしい生態!
マダニは、体長が2~3ミリもあります。
これは血を吸う前の体長で、血を吸うと1センチにもなるものもいます。
家にいる小さなダニは、死骸などで生きているものもいますが、マダニは動物の血を吸って生きています。
犬や猫、人間にも噛みついて血を吸います。
人間が噛みつかれると、通常は赤く腫れ、かゆみがあります。
重症になると高熱が出たり、下痢や嘔吐などの症状が出てきます。
はじめは「あれ?風邪かな」と思う人もいますが、マダニに噛まれてもそういう症状が出ますので注意が必要です。
さらに重症化すると「重症熱性血小板減少症候群」という病気になる場合もあります。
こちらの病気になると、今現在では治療薬がないため命に関わることになりかねません。
こういう病気になる前に、噛まれたことがわかったらすぐに病院へ行かないといけませんが、このときに注意があります。
噛まれたことがわかっても、絶対に無理に剥がそうとはいけません。
無理に剥がすと傷口からウイルスが入り、感染症になるリスクが高くなります。
噛まれたまま、マダニと一緒に病院へ行きましょう。
マダニ 犬は噛まれやすいので注意!
自分たちの家族でもあるペット。特に犬がマダニに噛まれているというのはよく聞きます。
犬は外へ散歩に行き、草が生えている所も大好きですよね。
草の葉などにマダニはいるので、犬の足や体にひっついて噛みつきます。
マダニは犬の毛に埋もれてしまうので、このぐらい大きくならないと、飼い主は見つけられないこともしばしば。
また、毛のない目の周りや耳の中はマダニにとっても噛みつきやすい場所なので、
そういった場所は重点的にチェックするとよいかもしれませんね。
次に、犬がマダニに噛まれた時の病気や症状を書いていきます。
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犬がマダニに噛まれた時の症状
マダニは噛みつくと、人間の時と同じようにかゆみがでて、感染症にもかかる場合があります。
犬が感染しやすいとされているのが「バベシア症」という感染症です。
バベシア症は、発熱や貧血などを起こしたり、舌や歯茎の色が白っぽくなったり、疲れやすくなります。
また、人間と同じように「重症熱性血小板減少症候群」になる場合もあります。
高熱や下痢がある場合は、こちらも疑うようにしましょう。
どちらも治療薬がないため、抗菌剤や抗生物質で症状を緩和させる方法しかありません。
マダニに噛まれないためにも、どういった予防をすればいいのでしょうか?
■愛犬がマダニに噛まれないための予防策
一番いいのは、“マダニが生息している草原や野原には行かない”ということです。
しかし、犬が大好きな場所でもあると思うので無理…という方もおられるかと思います。
そういう人は「フロントラインプラス」という薬があります。
こちらを投与すると、48時間以内にマダニの駆除が出来ます。
草原などへ行かれる場合は、大切な愛犬をマダニから守るために、家に常備しておくといいですね。
マダニの犬小屋対策は?
ワンちゃんを外で飼っている方は、犬小屋の周りも気を付けましょう。
犬小屋の周りに、草が茂っていませんか?
マダニは草の中で生き物がやってくるのを待ち構えていますので、犬小屋周りで待ち伏せされないために、草取りをしておきましょう。
後は、やはり愛犬自体に対策をするのが必須となりますので、
その場合は蚤取粉よりも、フロントラインが効果も持続してオススメです。
大事な家族をマダニから守ろう!
マダニはとても危険です。
普段から気をつけておくのと同時に、どんな症状が出るのかも把握しておきましょう。
また、もしマダニに噛まれているのを見つけたら、人間と同じように無理に引き剥がさず、早急に動物病院へ連れて行きましょう。
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