先日、お向かいの若いお母さんが「うちの猫が寂しそうだから、もう1匹迎えようかと思って」と相談に来たんですよ。
実はね、チエばあちゃんも昔、同じことを考えて猫の多頭飼いに挑戦したことがあるんです。
でもね、知らずにやると猫にも飼い主にも大きなストレスになることがあるんですよ。
今日は、猫の多頭飼いで失敗しないための注意点を、わたしの体験も交えてお話ししますね。
猫は本来「ひとり好き」だと知っておくことが大切
「猫が寂しそうだから仲間を増やしてあげたい」と思う気持ち、よくわかりますよ。
でもね、実はこれが多頭飼いで一番多い失敗のきっかけなんです。
猫はもともと単独行動を好む動物で、犬のように群れで暮らす習性はないんですよ。
特にオス猫は去勢していても縄張り意識がとても強くて、自分のテリトリーに知らない猫が入ってくると大きなストレスを感じるんです。
もちろん、猫にも個性がありますよ。
生後2〜8週の「社会化期」にほかの猫とたくさん触れ合って育った子は、猫同士の暮らしに慣れやすい傾向があります。
反対に、ずっとひとりで暮らしてきた猫に突然お仲間を連れてくると、ご飯を食べなくなったり、過剰に毛づくろいして毛がハゲてしまったりすることもあるんです。
わたしの友人のお宅でも、先住猫がストレスでトイレ以外の場所で粗相するようになって、大変だったというお話を聞きましたよ。
まずは「猫はひとりでも寂しくない子が多い」ということを、しっかり頭に入れておいてくださいね。
猫の2匹目を迎えるときに失敗しやすい3つのポイント
それでも「やっぱり2匹目を迎えたい」という方のために、よくある失敗パターンをお伝えしますね。
1つ目は、先住猫の性格を見極めずに迎えてしまうこと。
飼い主さんには甘えん坊でも、ほかの猫には攻撃的という子は少なくありません。
できれば保護猫カフェや知人宅で、ほかの猫との相性を事前に確認してみてくださいね。
2つ目は、いきなり同じ部屋で対面させてしまうこと。
新しい猫を連れてきた日に「さあ、仲良くしてね」とポンと放すのは絶対に避けてくださいね。
最初の1〜2週間は別々の部屋で過ごさせて、お互いのにおいに慣れさせるのが鉄則ですよ。
ドア越しにおやつをあげるなど、少しずつ「この子がいると良いことがある」と覚えてもらうのがコツなんです。
3つ目は、年齢や体格の差を軽く考えてしまうこと。
成猫のところに子猫を迎えると、体格差で子猫がケガをすることがありますし、逆にシニア猫のところに元気な若猫を迎えると、シニア猫が疲れ切ってしまうこともあるんです。
なるべく月齢や体格が近い猫同士を合わせてあげるのが安心ですよ。
多頭飼いのストレスを減らす環境づくりのコツ
もし多頭飼いを始めるなら、猫たちがストレスなく暮らせる環境を整えてあげることが何より大事ですよ。
まず、トイレは「猫の数+1個」が基本です。
2匹なら3つ用意してあげてくださいね。
これを知らずにトイレが足りないままにしてしまうと、粗相や膀胱炎の原因になることがありますよ。
それから、ひとりになれる場所をたくさん作ってあげましょう。
キャットタワーの上や、段ボール箱の隠れ家など、それぞれの猫が「ここは自分だけの場所」と思える空間があると、ストレスがぐんと減るんですよ。
フードのお皿やお水も、できれば別々の場所に設置してあげてくださいね。
同じ場所だと、どちらかが遠慮してしまったり、取り合いになったりすることがあるんです。
もしも喧嘩が絶えなかったり、どちらかの猫が元気をなくしてしまったら、無理に一緒にさせず部屋を分ける勇気も必要ですよ。
「せっかく迎えたのに」と思う気持ちはわかりますが、猫たちの健康が一番大切ですからね。
チエばあちゃんがお向かいの奥さんに伝えたのは、「今いる猫ちゃんが幸せかどうかを一番に考えてあげてね」ということでした。
1匹でのんびり暮らしているなら、飼い主さんがたっぷり遊んであげるだけで、猫ちゃんは十分幸せなんですよ。
よかったら参考にしてみてくださいね。




