深海生物のオオグソクムシが大人気!
その神秘にみちた生態やインパクトのある姿から飼育方法がネット上に掲載され、また静岡県焼津市では、ふるさと納税の返礼品にオオグソクムシがあるほど!
食べると美味しいとの声もあり、販売もされているとか。
ふるさと納税でもらえるオオグソクムシ情報、飼育方法や食べる場合の処理方法をまとめました。
オオグソクムシとは?
出典:https://www.furusato-tax.jp
オオグソクムシは、ダンゴムシやフナムシの仲間である等脚類で、体長が10~15㎝にも達する日本最大種です。
腹部末端の遊泳肢を動かし、体を仰向けにして上下にくねらせるようにして泳ぎます。
そのキモ可愛い外見から、ぬいぐるみやプラモデルにもなり、最近では飼育している水族館が増えてきています。
2013年には、愛知県蒲郡市の竹島水族館が、卵を孵化させることに日本で初めて成功させました。
雑食性の生き物で、貪欲な性格から網にかかった魚を食い荒らすことがあるので漁師たちからは嫌われています。
しかし、魚の死体や弱った小動物など何でも食べることから、海の掃除屋としての役割も果たしています。
日本の本州中部以南の水深150~600mほどの深海底や大陸棚に生息しており、駿河湾などの一部の地域では深海魚に混ざって漁獲され、漁港では販売されているようです。
オオグソクムシの筋肉部分は、エビやカニに似た味でとてもおいしいとの声もありますが、食べることができる部分は非常に少量で、内臓部分は苦みが強くてまずいようです。
2015年には、静岡県焼津市の漁師親子が、オオグソクムシの粉末入り煎餅を発案し、発売されると人気を呼びました。
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オオグソクムシがふるさと納税の返礼品に!
出典:https://www.furusato-tax.jp
ふるさと納税で静岡県焼津市に1万円以上納税すると、その返礼品としてオオグソクムシがもらえると話題です。
寄附申請すると、オオグソクムシ2匹が捕獲され、2~3週間後に生きたままクール宅急便で送られてきます。
調理方法は、焼く、蒸す、茹でる、揚げるなど、どんな方法でも食べられますが、調理の際には苦みの強い内臓は必ずとりましょう。
エビやカニ、シャコのような甲殻類の味をしているので、それらを食すのと同じ調理方法がおすすめです。
小さなものであれば唐揚げにして食べることもできます。
通常サイズのものだと、殻が硬いので、身を取り出して食べてください。
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オオグソクムシの飼育方法とは?
オオグソクムシは食べるだけではありません。
飼って楽しむこともできます。
返礼品としてオオグソクムシを送っている焼津市も、飼育できる環境が整った上での申し込みをお願いしています。
オオグソクムシはもちろん海の生き物、必ず海水にて飼育しなければなりません。
また、定期的に海水は入れ替えましょう。
水の適温は約10~15℃です。
水温が低すぎると活動が緩慢になってエサをあまり食べなくなってしまい、水温が高すぎると動きが激しくなって突然死してしまうことがあります。
夏場はクーラー、冬場はヒーターといった具合に、温度管理が必要となりますので注意しましょう。
オオグソクムシに与えるエサは、エビやイカ、タコなどの切り身がおススメです。
2週間に一度ほどのペースで与えてください。
自然界では魚の死体も食べていますので、スーパーの見切り品や腐ってしまったようなものでも大丈夫です。
エサを与えたら水が汚れますので、2日後くらいに食べ残しをきれいに回収しましょう。
オオグソクムシは深海生物ですので光に弱く、光を浴びすぎると複眼である目の構造が破壊されて白く濁ってきてしまいます。
特に、日光にあたり続けると弱って死んでしまいますので、暗くして飼育しましょう。