自身の上司や部下が亡くなった時、ご霊前としていくらの金額を包めばいいかご存知ですか?
また、ご霊前を連名で贈る場合、どんなことに注意すればいいのでしょう。
不幸はないに越したことはありませんが、訃報の知らせはある日突然やってくるものです。
ここでは、上司や部下へのご霊前の金額の相場や、連名で贈る際の注意点をまとめてみました。
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ご霊前とは?基礎知識
仏式等の葬儀で、死者の霊前に供える金品やお線香、抹香や花の代わりに亡くなった方の霊前に供えるもので、現金を不祝儀用ののし袋に包んだものを「香典」と言います。
香典は、訃報の知らせを受けたら通夜または告別式のいずれかに持参しますが、香典を入れるのし袋の表書きの一つとして使われるのが「ご霊前」です。
ご霊前は、どの宗教・宗派でも関係なく使えるという考えもありますが、厳密には違いがあります。
例えば、浄土真宗では亡くなった方は即浄土に往生するものであると考え、「霊」という存在はありません。
ですので、ご霊前ではなく「ご仏前」・「御仏前」を用います。
また、曹洞宗などの禅宗では教義に浄土がないため、成仏以前という考えがありません。
ですので、ご霊前ではなく「ご仏前」・「御仏前」を用います。
通夜や葬儀に参列する際は、先方の宗教・宗派を確認することが重要ですが、現実的に宗教・宗派を確認して対応することは困難です。
もし、先方の宗教がわからない場合は、自身の宗教・宗派に合わせて表書きをするか、「ご霊前」を用いれば許されるとする考えもあるようです。
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ご霊前の金額、上司や部下など会社関係の相場
基本的に、その故人とどのくらい深いお付き合いがあるかによって、また、贈り主の年齢が目上か目下かによって変わってきます。
一般的には5,000円程度が相場になりますが、贈る側が目下なら20代で5,000円、40代で10,000円、贈る側が目上なら20代で5,000円、40代で10,000円~が相場になります。
さらに、ご霊前を贈る相手が目上、目下に関わらずその家族の場合は、3,000~10,000円が相場となります。
会社関係や取引先については、勤務先の会社名でご霊前を贈る場合もあるため、上司に相談してから対応することをおすすめします。
個人で出すようであれば、重役以上の役職者の方が亡くなった場合は10,000円以上、取引先の直接の担当者の方が亡くなった場合は3,000円以上が相場となっています。
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連名にする場合の注意点
夫婦揃って会葬する場合、それぞれのお付き合いによって夫婦連名にするか、世帯主名のみにするか、どちらでも構いません。
夫婦ともに故人とご縁が深かった場合には連名にしましょう。
その場合、右側に夫の姓と名、左側に妻の名の順で書きます。
会社関係の場合は、右から左へ目上の人順に記載していきます。
ただし、その場合は3名までが妥当です。
それ以上になる場合は、表書きに代表者名を書き、その左側に「外一同」や「他○名」とするか、「○○一同」のように全体を表す名称を書きます。
そして、別紙に全員(代表者名を記載した場合はそれ以外)の名前と金額を書いて中袋に入れましょう。
友人など上下関係がない場合は、五十音順でもいいですし、代表者名を書いて外一同などにしても構いません。
ただし、友人一同などの場合には、あとで遺族がお礼状を書きやすいよう、各自の連絡先や住所も記載しておきます。