むかし、母が「お香典はね、気持ちを包むものだから、金額よりも心が大事なのよ」とよく言っていたんですけどね…。
チエばあちゃんです。
でもね、いざ親戚のお葬式となると、「御霊前にいくら包めばいいの?」と迷ってしまうものですよね。
少なすぎても失礼になるし、多すぎてもかえって気を遣わせてしまう。
今日は、御霊前の金額の相場と、香典袋への金額の正しい書き方について、よくある間違いと一緒にお伝えしますね。
御霊前の金額でやりがちなNG|親戚だからと自己判断で決めてしまう
親戚のお葬式のとき、「まあこのくらいでいいかな」と自分の感覚だけで金額を決めてしまう方が多いんですよ。
でもね、これがトラブルのもとになることがあるんです。
たとえば、兄弟で金額がバラバラだったりすると、後から「あの人はこれだけだったのに…」なんて話になることも。
親戚間のお香典は、事前に家族や兄弟と相談して金額を揃えておくのが、実はいちばん大切なことなんですよ。
これは心理学でいう「公平性の原則」にも通じていて、人は自分と同じ立場の人と金額に差があると、不公平感を強く感じるものなんですね。
だからこそ、事前のすり合わせがとても重要なんです。
御霊前の金額|親戚の相場はいくらが正解?
故人へのお供えと、ご遺族への応援の気持ちを込めた御霊前。
2026年現在、親戚の御霊前の相場は以下のとおりです。
●親・義理の親 3万円〜10万円
●祖父母 1万円〜5万円
●兄弟姉妹 3万円〜5万円
●おじ・おば 1万円〜3万円
●いとこ 3千円〜3万円
●その他の親戚 3千円〜3万円
金額に幅があるのは、あなたの年齢や故人との関係の深さによって変わるからなんですよ。
20代の方なら下限でも大丈夫ですし、40代以上であれば上限に近い金額を包むのが一般的です。
また、お香典には偶数の金額(2万円・4万円など)は避けるのがマナーです。
「割り切れる=縁が切れる」という考え方が昔からあるんですね。
特に「4」は「死」を連想させるため、絶対に避けましょう。
新札はNG?お札の入れ方でやりがちな間違い
意外と知らない方が多いのが、お札の選び方と入れ方なんです。
御霊前には新札(ピン札)を使わないのがマナーですよ。
新札を入れると、「あらかじめ不幸を予期して準備していた」という意味に受け取られてしまうんですね。
もし新札しか手元にない場合は、真ん中に一度折り目をつけてから入れるようにしましょう。
逆に、あまりにもシワシワのお札も失礼にあたりますので、きれいめの旧札を選ぶのがいちばんですね。
お札の向きは、肖像画が裏側(下向き)になるように入れるのが正しい作法です。
「悲しみで顔を伏せる」という意味が込められているんですよ。
御霊前の金額の書き方|漢数字の正しい使い方
お金を入れたら、香典袋に金額を書き入れますよね。
これは後でご遺族が集計したり、香典返しを送るときに必要になるので、必ず金額を記入してくださいね。
中袋がある場合は、中袋の表に金額、裏に住所とお名前を書きます。
中袋がない場合は、外包みの裏側に住所と金額を書き入れましょう。
最近の香典袋には記入欄が印刷されているものも多いですね。
金額は旧字体の漢数字(大字)で書くのが正式なマナーです。
これは、「一」を「二」に書き換えるような改ざんを防ぐために昔から続いている習慣なんですよ。
1 → 壱
3 → 参
5 → 伍
7 → 七(漆)
10 → 拾
千 → 阡(仟)
万 → 萬
円 → 圓
具体的な御霊前の金額の書き方はこうなりますよ。
三千円の場合 → 「金 参阡円」
五千円の場合 → 「金 伍阡円」
一万円の場合 → 「金 壱萬円」
三万円の場合 → 「金 参萬円」
頭に「金」をつけて、最後は「也(なり)」をつける方もいらっしゃいますが、現在は「也」はつけなくても問題ありません。
横書きの記入欄の場合はどう書く?
最近の香典袋には、横書きの記入欄が用意されているものも増えてきました。
横書きの場合は、算用数字で「金 10,000円」のように書いても大丈夫ですよ。
大切なのは、後で見たときに「誰からいくらいただいたか」がはっきりわかるということ。
読みやすく、丁寧な文字で書くことを心がけてくださいね。
薄墨の筆ペンで書くのが正式ですが、最近は普通の黒い筆ペンでも失礼にはあたりません。
ただし、ボールペンやサインペンは避けた方がよいでしょう。
御霊前のことって、いざというとき慌ててしまうものですよね。
でも、こうして基本を知っておけば、落ち着いて準備ができるはずですよ。
よかったら、このページをブックマークしておいて、必要なときに見返してみてくださいね。




