病気の早期発見にも役立つ胃カメラ。せっかく検査するのですから、きちんと体調を整えて臨みたいですね。こちらの記事では、胃カメラ前日、食事や飲み物の注意点についてご紹介します。
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胃カメラの前日の食事はどうする?
検査する病院によって、前日の食事の制限時刻はさまざまです。
一般的には、前日の20時から21時ころまでが制限時刻とする病院が多いようです。水分摂取のみ許されますが、中には水分も制限時刻を設けている病院もあるので、しっかりチェックしておきましょう。
消化の悪いものは避け、検査終了まで絶食します。
では、消化の悪いものとは具体的にどんな食事なのでしょうか?
胃は、炭水化物、たんぱく質、食物繊維、油の順に消化しにくくなります。揚げ油は、油がたっぷり含まれていますので、消化にとても悪いです。また、肉は脂肪分を多く含んでいるので、やはり消化にはよくありません。
フルーツや野菜は、消化が速く、胃腸への負担はとても低いですが、繊維質の多いものの場合は、胃の中に残ってしまうことがあります。念のため、検査前には摂らない方がいいでしょう。
検査前の食事としては、湯がいたうどん、繊維質の少ない野菜を具とした雑炊、淡白な鶏ささみ・白身魚、バナナやキウィフルーツのような繊維質の少ないフルーツなどがおすすめです。
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胃カメラで分かること
出典:https://www.hofu-icho.or.jp/
胃カメラ検査は正式には「上部消化管内視鏡検査」といいます。
食道や胃、十二指腸部分を検査し、胃炎・胃潰瘍・胃がん・食道炎・食道潰瘍・食道静脈瘤・十二指腸潰瘍といった病気の原因があるかどうかが分かります。この検査でポリープなどが見つかった場合、その腫瘍が良性か悪性かはこの段階では分かりません。
検査結果は約1週間程度かかるので、病変部位の組織検査の結果は後日確認することになります。しかし、体の内部を直接見ることができるので、体への負担が少なく内臓観察ができます。
直接観察することで、小さな変化を見逃すことなく、重大な病気になる以前の症状が観察できます。また、経過観察にも最適です。
口からの胃カメラ検査であれば、体に負担をあまりかけることなく比較的簡単に切除手術ができます。また、必要な細胞を直接入手することができるため、早期発見がカギとなるガンに関する症状においては、大きなメリットです。
早期のガン治療ができることで、その後のガンに関する再発予防や生存率の割合が大きく変わってきます。
また、ガンの病気以外による体調不調の場合でも、この検査を積極的に受けることが、さまざまな内臓に関する病気の診断や検査に有効なものとなります。その後の治療の負担も軽減されることにつながります。
そのためにも胃カメラの検査は、大変有効です。
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胃カメラの費用や検査の流れ
胃カメラ検査では、診察の際に医師が検査が必要であると判断し検査を行う場合には、健康保険の適用が受けられます。しかし、それ以外の理由で検査を行う場合は、保険適用外となります。
胃カメラ検査の費用は、受診する医療機関によって異なりますが、健康保険適用外の場合の費用は、15,000円程度が一般的です。健康保険が適用される場合は、自己負担が3割の場合、5,000円程度になります。
胃の状態によっては、胃カメラ検査に加えて生体組織診断や内視鏡治療が行われることがあります。この場合、その費用が胃カメラ検査費用に上乗せされます。
保険適用外の場合、生体組織診断が行われると約16,000円が、内視鏡治療が行われると約30,000円が上乗せされます。保険が適用される場合でも、10,000円を超えることになります。
その他、胃カメラの検査では、保険適用の場合と、適用外の場合があります。初診料や薬代などは含んでいませんので、事前にチェックしておくことをおすすめします。
ちなみに、胃カメラ検査にはカメラを鼻から挿入する経鼻方式と、口から挿入する経口方式がありますが、どちらの検査費用も変わりません。
胃カメラの検査方法は、柔らかい管の先端に取り付けいる内視鏡カメラを、口、または鼻から少しずつ挿入し、食道・胃・十二指腸部分の状態を確認していきます。
検査時間は、特にポリープの切除や生検などの組織検査で細胞の採取などが行われなければ、10分程度で終了します。万が一、検査中に病変部位が見つかり、そのまま切除を行う事になっても、大半は30分以内に終了します。
検査終了後は、2~3時間程度時間を空けてから食事を摂るようにしましょう。組織の採取を行った場合は、刺激物やアルコールは控えてくださいね。