春のお彼岸も過ぎて、少しずつ新緑がまぶしい季節になってきましたねぇ。
チエばあちゃんです。
今日は、御香典・御霊前・御仏前の違いについてお話ししますね。
急なお葬式の知らせが届いたとき、不祝儀袋の売り場で「どれを選べばいいの?」と焦った経験、あなたにもあるんじゃないでしょうか。
実はチエばあちゃんも、若い頃に初めてお通夜に参列したとき、御霊前と御仏前の使い分けがわからなくて、売り場でずいぶん悩んだことがあるんですよ。
あのときお隣のおばあちゃんに教えてもらった知恵が、今でもしっかり役に立っています。
初めての方でも安心できるように、わかりやすく丁寧にお伝えしますね。
御香典・御霊前・御仏前の違いをやさしく解説
まず、この3つの言葉の意味を整理してみましょうね。
「御香典(ごこうでん)」というのは、お線香やお香の代わりにお供えする金品のことをいいます。
昔はお線香そのものを持っていったものですが、今ではお金を包むのが一般的になりましたね。
仏教のお葬式全般で使える表書きなので、迷ったときの心強い味方ですよ。
「御霊前(ごれいぜん)」は、亡くなった方の霊の前にお供えするという意味です。
仏教では、人が亡くなってから四十九日までは霊の状態と考えられているんですね。
ですから、お通夜やお葬式など、四十九日より前の場では「御霊前」を使います。
「御仏前(ごぶつぜん)」は、仏様の前にお供えするという意味ですよ。
四十九日を過ぎると霊が成仏して仏様になると考えられているので、四十九日の法要やそれ以降の法事では「御仏前」を使うんです。
つまり、四十九日より前なら「御霊前」、四十九日以降なら「御仏前」と覚えておくとわかりやすいですよ。
チエばあちゃんはこれを「よんじゅうくにちが分かれ道」と覚えました。
宗教・宗派別の香典袋の選び方と表書き
ただし、ここで気をつけたいのが宗教や宗派による違いなんです。
チエばあちゃんも何度か失敗して学んだことですから、しっかりお伝えしますね。
【仏式の場合】
無地の不祝儀袋に白黒の水引がかかっているもの、または蓮の花が描かれたものを選びます。
表書きは四十九日前なら「御霊前」「御香典」「御香料」のいずれか、四十九日以降は「御仏前」「御佛前」を使いましょうね。
ここで要注意なのが、浄土真宗と曹洞宗などの禅宗の場合です。
浄土真宗では、亡くなるとすぐに仏様になるという教えなので、「霊」という考え方がないんですね。
ですから四十九日前でも「御霊前」は使わず、最初から「御仏前」を使います。
禅宗も同じく「御仏前」を使いますよ。
【神式の場合】
無地の不祝儀袋に白黒または双銀の水引がかかっているものを選びます。
蓮の花が描かれたものは仏教用ですから、神式では使わないでくださいね。
表書きは「御神前」「御玉串料」「御榊料」のいずれかです。
五十日祭や式年祭でも同じ表書きで大丈夫ですよ。
【キリスト教式の場合】
百合の花や十字架が描かれた不祝儀袋か、無地の白い封筒を選びます。
表書きは「御花料」「献花料」が無難ですよ。
カトリックでは「御霊前」も使えますが、プロテスタントでは「御霊前」は使えません。
宗派がわからないときは「御花料」にしておくと安心ですね。
【宗教がわからない場合】
無地の不祝儀袋か、白黒の水引がかかったものを選んで、表書きは「御霊前」としましょう。
「御霊前」は多くの宗教で使える表書きなので、困ったときの安心の一択ですよ。
初めてでも安心・香典を包むときのマナー
最後に、香典を包むときの基本マナーをお伝えしますね。
初めてのお通夜やお葬式はとても緊張するものですが、これさえ押さえておけば大丈夫ですよ。
まず、香典はお通夜か告別式のどちらかに持参すれば大丈夫です。
表書きは薄墨の筆ペンで書きます。
薄墨を使うのは「涙で墨が薄まった」という悲しみを表す意味があるんですよ。
水引の上に表書きを、下に会葬者のフルネームを書きます。
水引は蝶結びではなく、「結び切り」か「あわじ結び」のものを選んでくださいね。
「二度と繰り返さない」という願いを込めた結び方なんです。
お金を入れるときの注意点もありますよ。
新札は使わないのがマナーです。
前もって不幸を予想して準備していたような印象を与えてしまうからなんですね。
新札しかないときは、軽く折り目をつけてから入れれば大丈夫ですよ。
ただし、あまりにもシワシワだったり汚れたりしているお札も失礼になりますから、気をつけてくださいね。
夫婦で参列する場合、ご主人のお名前だけでも構いませんが、故人と親しかった場合は奥様のお名前も書いて連名にするといいですね。
ご主人の代理で奥様が参列するときは、ご主人のフルネームの下に小さく「内」と書き添えます。
どうしても参列できないときは、まず弔電を打って、それから現金書留で香典を送りましょう。
そのとき、お悔やみの気持ちを書いた短いお手紙を添えると、より丁寧ですよ。
急な知らせで慌てることもあるかと思いますが、大切なのは故人を偲ぶ気持ちです。
マナーを知っておくと心に余裕が生まれて、落ち着いてお見送りができますからね。
よかったら参考にしてみてくださいね。




