きのこは食物繊維も豊富だし、カロリーも低くてうれしい食材ですね。
旨味成分も多く、いろんな料理に使えるのもうれしい♪
でも、1パックを一度に使いきれず、使いかけのまま冷蔵庫に入れておくことが多い知恵ばあです。
先日、使いかけのしめじを冷蔵庫から出したところ、あら大変!
しめじのカサや株の部分に、白いモフモフとしたカビが!?
でも大丈夫、実はこのしめじ 白いカビ、食べても問題ないのですよ。
カビたから捨ててしまうなんて人は、もったいな~い!
きのこの白いカビの正体は?
こちら、実際に使いかけのまま1週間ほどたったしめじです。
カサの部分にうっすらと、綿のような白カビが生えています。
このきのこカビ、実はきのこの一部で、食べることができるのですよ!
それを知らずに、「きのこ かびたわ~」と捨てていた方もいるのではないでしょうか?
この白いカビの正体は、「気中菌糸」というもの。「きちゅうきんし」と読みます。
きのこは菌類!とCMでも放送していますね。きのこは、菌糸体という菌が生み出したものです。
きのこの本来の役割は、人間に食べられることではなくて、胞子を飛ばしてきのこの子孫を増やすこと。そのため、菌糸体はきのこを作るのです。その際、菌糸体自体は成長を止めてしまいます。
しかし、いくつかの条件が整うと、きのこを栄養分にして菌糸体が再び成長することがあります。
それが、白いふわふわしたカビの原因=「気中菌糸」なのです。
つまり、あの白いカビはきのこの一部なので、食べても問題ないというワケですね。
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白いカビ=「気中菌糸」が増える条件は?
「気中菌糸」は、きのこの状態から再び菌糸体に戻ろうとするためにできるもの。
これは、菌糸体が「まだ胞子をまくのには早すぎた?」と思った時に起こります。
「気中菌糸」はお店で売っているきのこにもみられることがありますが、多いのはご家庭で保存している時にできることではないでしょうか?
「気中菌糸」ができる条件は、密閉されずに、温度変化が激しい場合に起こるのです。
つまり、きのこを袋から出して半分使って、パックになんとなく戻して冷蔵庫に保管する、そんな状況が、「気中菌糸」が育つには最適な環境なのですね。
「気中菌糸」のきのこで料理しても大丈夫?
「気中菌糸」はきのこの一部なので、料理は普通にして大丈夫です。
どうしても気になる場合は、キッチンぺーパーで拭き取ればするっと取れますよ。
きのこは水洗いしないほうが良いので、なるべくそのまま使う方が良いでしょう。
こちらの料理は、「気中菌糸」の生えたしめじをそのまま使ったもの。
ただし、白いふわふわカビはOKですが、黒や緑色のカビが生えていたらNGです。
その場合は、残念ですが食べるのはやめておきましょうね。