みなさんは、「アライグマ」を見たことはありますか?アライグマは動物園などで見ることがあると思いますが、タヌキに似ていて可愛い動物だと思われています。
しかし、近年アライグマによる被害が全国的に増えてきています。アライグマは見た目の可愛さとは裏腹にかなり凶暴な動物なのです。今回は「アライグマ」について書いていきます。
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アライグマの生態とは
まずはアライグマの生態についてです。アライグマは、「食肉目アライグマ科アライグマ属」に分類されるほ乳類です。本来は北米で生息しています。
夜行性で水辺を好みます。雑食性で野生では5~10年生きることができ、飼育下では20年生きるものもいます。
冬頃に妊娠し、2ヶ月間の妊娠期間ののち春頃に3頭から7頭の子供を出産します。地域によっては秋にも出産をする場合もあります。
かわいい見た目で動物園では人気がありますが、現在「特定外来生物」に指定されており、飼育・運搬、保管・放獣が原則禁止されています。
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アライグマの被害が拡大しているって本当?
主な被害は建物などへの被害、農作物への被害、動植物の被害などがあり、全国から報告されています。
細かな被害としては、
〇庭の鯉を食べられてしまった。
〇天井裏に侵入されて、音がうるさい。
〇天井裏に糞や尿をされてシミができた。
〇天井が抜けてしまった。
〇畑が荒らされた
〇ゴルフ場のコースが荒らされた
などなど、たくさんの被害が出ています。
アライグマは手先が器用なので、網の蓋などは穴を開けたりしてとってしまいます。木登りも得意なので、木に登って柿などを食べてしまうこともあります。
元々、アライグマは日本にはいませんでした。1970年代のテレビアニメの影響でアライグマがペットとして飼われるようになりました。
しかし、成長するととても凶暴になることから、手に負えなくなり逃がしてしまう人が多くなりました。そのアライグマたちが繁殖し、数や生息域をどんどん増えていったのです。人間の無責任な行動が、結果として返ってきていると言わざるをえませんね。
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アライグマの駆除方法
アライグマの被害が多い自治体では、外来生物法に基づき積極的に駆除をしています。自治体では捕獲箱を使って、捕獲することをしています。
しかし捕獲すると殺処分前提なのと、かなり凶暴でケガをすることがあるかもしれません。ですので、一般の方が捕獲箱を使うのはやめておきましょう。
〇捕獲箱に使用する餌
ドックフードやバナナ、菓子パンなどを使います。箱の中だけでなく、箱の周囲にも撒いておきます。
捕獲箱を設置したあとは、最低1回は確認するようにし、野良猫などが間違ってかかってないか見ましょう。アライグマ1匹を捕まえるには、最低でも1ヶ月設置する必要があります。アライグマを見つけたら早めに自治体などに連絡し、対策してもらうようにしましょう。
まとめ
アライグマはアニメではとても可愛いイメージがあります。しかし、実際はとても凶暴で危険な動物です。見つけてもむやみに近づいたりせず、自治体に連絡して対策や捕獲してもらうようにしましょう。