むかし、ご近所のおじいさんが急に亡くなってね、母が慌てて香典袋を用意していたのを覚えていますよ。
「薄墨の筆ペンはどこやったかしら」って台所中探し回っていてねぇ。
あのとき子ども心に「大人って大変だなぁ」と思ったものです。
チエばあちゃんです。
今日はご霊前の書き方について、3千円・5千円の場合を中心にお話ししますね。
急なお知らせが届いても焦らないように、ズボラさんでもサッと準備できるコツも一緒にお伝えしますよ。
ステップ1:ご霊前とご仏前の違いを知っておく
まずご霊前というのは、文字通り「霊の前にお供えする」という意味なんですよ。
人が亡くなると四十九日までは霊の状態と考えられていて、お通夜やお葬式では「ご霊前」と書くのが一般的です。
四十九日を過ぎた法要では、仏様になったということで「ご仏前」に変わりますよ。
ただし、ここだけは気をつけてほしいのですが、浄土真宗と日蓮正宗では亡くなるとすぐに成仏すると考えるので、お通夜の時点から「ご仏前」と書くんです。
「宗派がわからないわ…」というときもありますよね。
そんなときは「ご霊前」を選んでおけばほとんどの宗教で使えるので大丈夫ですよ。
ズボラさんは「迷ったらご霊前」と覚えておけば安心です。
ステップ2:ご霊前の表書きの書き方を押さえる
香典袋の表書きの書き方はとてもシンプルなんですよ。
上段の中央に「ご霊前」と書いて、下段の中央にご自分のお名前をフルネームで書きます。
ご霊前の文字よりも少し小さめに書くのがポイントですよ。
ご夫婦の場合は、下段の中央にご主人のフルネームを書いて、その左側に奥様の名前だけを添えてくださいね。
そして大切なのが薄墨で書くというマナーです。
これは「悲しみの涙で墨がにじんでしまった」という意味が込められているんですよ。
ズボラさんへのおすすめは、薄墨の筆ペンを1本だけ買って引き出しに入れておくことです。
100均やコンビニでも売っていますから、今度見かけたときにポンと買っておくだけで、急な訃報にも慌てずに済みますよ。
最近は「ご霊前」と印刷済みの香典袋が多いですから、実際に書くのはお名前だけということも多いんです。
印刷済みの袋を選べば、表書きの失敗を気にしなくていいのでとても楽ですよ。
ステップ3:3千円を包むときの香典袋と書き方
勤務先の同僚や上司・部下のご家族が亡くなった場合などは、3千円を包むのが一般的な相場とされていますよ。
3千円のときに大切なのは、水引きが印刷されているシンプルな香典袋を選ぶことです。
豪華な袋に少額を入れるとちぐはぐな印象になってしまいますからね。
中袋がある場合は、表面の中央に金額を書きます。
3千円なら「金参仟圓」または「金三千円」と書いてくださいね。
裏面の左下にご自分の住所とお名前を書けば完了です。
中袋がないタイプの袋なら、外袋の裏面左下に金額と住所・名前を書きますよ。
ズボラさんは中袋なしのタイプを選ぶと書く手間が少なくて楽かもしれませんね。
ステップ4:5千円を包むときの香典袋と書き方
友人や知人のご家族が亡くなった場合は、5千円が一般的な金額と言われていますよ。
親戚の場合は1万円以上が目安ですが、親戚以外の方なら5千円で失礼にはあたりませんから安心してくださいね。
5千円の場合も3千円と同じく、水引が印刷されたシンプルな香典袋を使います。
金額の書き方は「金伍仟圓」または「金五千円」ですよ。
表書きの書き方もステップ2でお話しした通りで同じです。
ちなみに、1万円以上になると水引が印刷ではなく実際に結ばれている袋を選ぶのがマナーになりますよ。
金額と袋の格を合わせるという考え方なんですね。
ステップ5:ズボラさん向け・いざというときの準備セット
急な訃報はいつ届くかわかりませんよね。
チエばあちゃんのおすすめは、「香典セット」をひとつ作って引き出しに入れておくことですよ。
用意するものはたったの3つです。
・ご霊前と印刷された香典袋(水引印刷タイプ)を2〜3枚
・薄墨の筆ペン1本
・新札ではないお札(新札しかなければ一度折り目をつける)
これだけ揃えておけば、連絡を受けてから5分で準備できますよ。
コンビニでもこの3点は揃いますから、今度立ち寄ったときにまとめて買っておくといいですね。
お札の入れ方は、お札の肖像画が裏向き・下向きになるように入れるのがマナーです。
「顔を伏せて悲しんでいる」という意味があるんですよ。
それからひとつ、よく聞かれることなのですが、香典には新札を使わないのがマナーです。
新札だと「あらかじめ用意していた」という意味に取られてしまうからなんですね。
手元に新札しかないときは、真ん中で一度だけ折ってから入れれば大丈夫ですよ。
急なことがあると誰でも気が動転してしまうものです。
でも、ちょっとした準備をしておくだけで心に余裕が生まれますからね。
よかったら今日のお話を参考に、小さな準備から始めてみてくださいね。




