- レーヨン素材を自宅で洗濯して縮んだ!
- レーヨンの衣服を着るとしわになる!
といった経験はありませんか?
レーヨンを自宅で洗濯するには、レーヨンの特徴を理解することがポイントになります。
また、縮んだレーヨンの衣服も元に戻すことができますよ!
ここでは、レーヨンを洗濯して縮んだ時に元に戻す方法と、自宅で洗う際の注意点をまとめました。
レーヨン素材の特徴とは?
レーヨンの主原料は、紙と同じ木材のパルプです。
レーヨンは、洋服の裏地や女性下着などによく使用されている素材です。
吸水性や吸湿性に優れており、肌触りがサラッとしているので春夏向けの素材といえます。
また、染料をよく吸収するので深みのある色が出て、シルクのような光沢ももっています。
そして、柔かいわりには重さのある素材なので、ドレープ性に優れており、ドレスの素材としても優れた素材です。
原料が木材という自然素材からできていますので、土に還ることができる素材でもあります。
レーヨンが縮む原因は、水に浸けると繊維が水分を吸収し、膨らんで太くなる性質があるからです。
こうなると繊維同士の間隔が狭くなり、この状態のまま乾いてしまうと、全体の長さが縮んでしまうことになります。
この現象を「膨潤収縮」と言うそうです。
また縮み以外にも、シワになりやすい素材です。
水に浸けることは、しわや毛羽立ちの原因にもなるので、レーヨンは出来る限り水に触れさせないことが得策です。
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レーヨン素材の洗濯方法
レーヨン素材は、水に浸ける時間が長ければ長いほど縮みやすくなります。
そのため、洗濯機での洗濯には向いていません。
手早く1~2分の間に手洗いで仕上げるのが基本なんです。
しかし、たったこれだけの時間でも、汗などの水溶性の汚れを落とす方法をご紹介します。
- まず、中性洗剤とゴム手袋、たらいやシンクなどを準備します。
たらいまたはシンクに水を張り、中性洗剤を容量を守って入れて溶かします - その中にレーヨン素材の衣服を軽く畳んだ状態で30秒程度押し洗いします。
- 次にすすぎをします。
洗濯物は絞らず、汚れた水を捨てて新しい水に入れ替えます。 - 20秒程度で押し洗いをし、すすぎをします。
同じように二回繰り返してください。 - 次に脱水をします。
脱水でも洗濯物は絞らず、洗濯機に投入して30~40秒くらい脱水にかけます。
これで洗い・すすぎ・脱水は終了です。
レーヨンは直射日光に当てると変色してしまうことがあるため、陰干しで干してください。
縮んだ洗濯物を伸ばすためには、平干しネットを使用せず、あえてハンガーにかけて干しましょう。
少し引っ張りながら形を整えるように干すといいですよ。
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縮んだレーヨンはどうする?
衣類が縮むのは、繊維の編み目が詰まってしまうことが原因です。
このつまりを直せば縮みは改善できます。
とはいえ、どれほど注意していたとしても、レーヨンは縮みやすく、洗濯するうちにどんどん縮んできてしまいます。
縮んだレーヨンの縮みを元に戻すには、アイロンを使用した方法が最適です。
- アイロンを低温に設定し、温まったら衣類の片側を固定します。
- もう片方を引っ張りながらアイロンを浮かした状態で当てます
- そして、伸ばしていくと元に戻ります。
また、着用の際にできるしわも、アイロンで回復することができます。
しかし、レーヨンは水に弱い素材ですのでスチームの使用は避けましょう。
必ず当て布をし、ドライアイロンをかけてくださいね!