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チエばあちゃんです。四十九日や納骨がひと段落したころ、次に重くのしかかってくるのが「実家の片付け」、遺品整理なんですよね。「どこから手をつけていいか分からない」「遠方に住んでいて通えない」「量が多すぎて心が折れた」…そんな相談が本当に多いんですよ。
今日は、遺品整理を業者に頼むといくらかかるのか、自分でやるか頼むかの判断、それから悪い業者に当たらないための注意点をまとめてお話ししますね。
自分でやる?業者に頼む?判断の分かれ目
- ①家が遠方にある・通う時間がない…週末ごとに通うと交通費だけで業者代に近づくこともあります。
- ②物量が多い・大型家具がある…タンスや仏壇、家電の処分は運び出しだけでも大仕事。無理をすると腰を痛めます。
- ③気持ちの整理がつかない…思い出の品を前に手が止まってしまうのは自然なこと。第三者に任せたほうが進むこともあるんですよ。
逆に、間取りが小さく、形見分けの目星がついているなら、自分たちで少しずつ進めるのも立派な供養です。焦らなくていいんですからね。
遺品整理の費用相場の目安(2026年)
| 間取り | 費用相場の目安 | ひとこと |
|---|---|---|
| 1R・1K | 3万〜8万円 | 作業員1〜2名・半日程度 |
| 1LDK・2DK | 7万〜20万円 | 物量で大きく変わる |
| 2LDK・3DK | 12万〜30万円 | 1日仕事になることが多い |
| 3LDK以上・一軒家 | 17万〜60万円超 | 庭・物置・車の処分は別料金のことも |
金額を左右するのは間取りより物の量と処分品の種類です。買取できる品(貴金属・骨董・家電など)があれば、その分を差し引いてくれる業者もありますよ。
悪い業者に当たらないための注意
- 「無料回収」をうたうトラックに頼まない…あとから高額請求されたり、山中に不法投棄されて依頼者が責任を問われた例もあります。
- 見積もりの内訳が書面で出ない業者は避ける…作業範囲・処分費・買取額を書面でもらうこと。
- 貴重品の扱いを最初に確認…現金・通帳・権利書などが出てきたときの報告ルールがある業者が安心です。
- 2〜3社の相見積もり…遺品整理は業者によって金額の開きが大きい分野。比べるだけで数万円変わることもありますよ。
形見と遺骨のこと
片付けの途中で手が止まるのが、写真やアクセサリー、それにご遺骨にまつわる品です。全部を残すことはできなくても、一部を形を変えて残すという方法があります。ご遺骨の一部を身につける手元供養(遺骨ジュエリー)という選択肢もありますから、あわせて読んでみてくださいね。お墓のほうの整理を考えている方は墓じまいの費用相場もどうぞ。
相続放棄を考えているなら、先に手をつけないでください
これはお金の話より先にお伝えしないといけないことです。
亡くなった方に借金があるかもしれない、という場合、相続放棄という選択肢があります。ところが遺品を処分したり、価値のあるものを持ち帰ったりすると「相続する意思がある」とみなされて、相続放棄ができなくなることがあります。
相続放棄の申し立てには原則として、相続があったことを知ってから3か月という期限もあります。借金の有無がはっきりしないうちは、部屋の片づけを急がず、先に弁護士や司法書士、法テラスに相談してください。片づけてしまってからでは取り返しがつきません。
逆に、相続することがはっきりしているなら、この心配は不要です。安心して進めてくださいね。
業者に頼む前に、家族で探しておくもの
これが出てくるかどうかで、そのあとの手続きの大変さがまったく変わります。業者の作業が始まる前に、ご家族の目で探しておいてください。
- 通帳・キャッシュカード・印鑑…仏壇や引き出しの奥、着物の間に挟まっていることもあります
- 保険証券…生命保険は請求しないと出ません。保険会社からの郵便物も手がかりになります
- 年金手帳、権利証、不動産の書類
- 借入の書類、クレジットカードの明細…相続放棄を考えるかの判断材料になります
- スマホやパソコン…ネット銀行やサブスクの契約が中にしかないことが増えました。すぐに解約せず、しばらく残しておくのが安全です
- 手紙や年賀状…誰に連絡すべきかが分かります
見つけたものは、ひとつの箱にまとめておくと、あとの手続きがずいぶん楽になりますよ。
「無料回収」に頼んではいけない理由の、その先
タイトルにも書きましたが、見分け方まで具体的にお話ししますね。
家庭から出る不用品を運んで処分するには、市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可が必要です。無許可の業者に渡すと、山や空き地に不法投棄されることがあり、出した側が責任を問われる場合もあります。
確認のしかたは簡単です。
- 見積もりや契約の前に「一般廃棄物の許可はお持ちですか」と聞く。答えに詰まる、古物商の許可の話にすり替える業者は避けてください
- 会社の所在地と固定電話があるか。携帯番号だけの業者は連絡がつかなくなることがあります
- 「無料回収」と言いながら、トラックに積んだあとで高額を請求する手口があります。積み込む前に、総額を書面でもらってください
- アナウンスを流しながら回る車も同じです。安さの理由が説明できない業者には渡さないことです
買い取りで安くなることがあります
処分するだけと思っていたものに、値段がつくことがあります。片づけの費用から差し引いてもらえれば、実質の負担が下がりますよ。
- まだ使える家電(製造から年数が浅いもの)、家具
- 着物、和装小物
- 骨董、掛け軸、絵画、古い食器
- 切手、記念硬貨、古いカメラや時計
- 未開封の贈答品、商品券
見積もりを取るときに「買い取れるものがあれば、費用から引いてもらえますか」と先に聞いてください。買い取りもやっている業者と、処分だけの業者では最終的な金額が変わります。
見積もりと当日の進め方
- 必ず現地を見てもらう…電話や間取りだけの概算は、当日「思ったより多い」と増えがちです。写真か訪問で見てもらってください
- 残すものに印をつけておく…付箋や養生テープで十分です。「これは残す」が伝わっていないと、二度と戻りません
- 立ち会いができないとき…遠方なら、鍵を預けて作業してもらえる業者もあります。その場合は作業前後の写真を送ってもらう約束をしておくと安心です
- 追加費用の条件…エレベーターがない、道が狭くてトラックが停められない、といった条件で費用が上がることがあります。先に伝えておきましょう
- 供養をお願いしたいもの…仏壇、位牌、人形、写真。お焚き上げに対応しているか、別料金かを確認してください
ばあちゃんの結論
遠方・物量・気持ちのどれかで無理を感じたら、書面見積もりの出る業者に相見積もり。「無料回収」トラックには頼まない。これだけ覚えて帰ってくださいね。遺品整理は「早く終わらせること」より「後悔なく終わらせること」が大事なんですよ。





