しみという虫の正体は?昔ながらの知恵と今どき退治法

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最近、本棚や押し入れで銀色にキラキラした小さな虫を見かけて、ぎょっとしたことはありませんか?
チエばあちゃんですよ。
その虫はね、「しみ(紙魚)」という虫なんですよ。
わたしも若い頃、嫁入り道具の着物をしまった桐だんすの奥で初めて見つけたときは、腰を抜かすほど驚いたものです。
今日は、しみという虫の正体と、おばあちゃんが長年やってきた昔ながらの対策、それから今どきの便利なやり方を比べながらお話ししますね。

しみという虫の正体と、うちで大失敗した話

しみは体長1センチほどの、銀色でするすると素早く動く虫です。
漢字で「紙魚」と書くとおり、紙や糊、衣類のでんぷん質を食べるんですよ。
人を刺したり病気をうつしたりはしないのですが、大事な本や着物に穴をあけてしまうのが困りものでねえ。
わたしはね、亡くなった母からもらった古い手紙をまとめて茶箱に入れっぱなしにしていたことがあるんです。
何年かぶりに開けてみたら、端のほうがレースのように食べられていて、悔しくて涙が出ました
そのとき学んだのは、しみは暗くて湿気の多い場所が大好きだということ。
押し入れ、本棚の奥、段ボールの中は、しみにとってごちそうつきの宿屋みたいなものなんですよ。

しみ対策に効く昔ながらのおばあちゃんの知恵

昔の人は薬に頼らず、暮らしの工夫でしみという虫を遠ざけてきました。
いちばんの基本は虫干し(むしぼし)ですよ。
秋のよく晴れた日に、本や着物を風に当てて湿気を飛ばすんです。
わたしの母は毎年決まった時季に、庭に竿を渡して着物をずらりと掛けていましたっけ。
それから、桐だんすに樟脳(しょうのう)を入れるのも定番でしたね。
あのつんとした香りをしみが嫌うんですよ。
ほかにも、本棚の隅に乾燥した唐辛子やよく乾かした茶殻を布袋に入れて置く家もありました。
お金をかけずにできるのが昔の知恵のいいところですが、正直なところ、手間と時間はかかります
虫干しは天気まかせですし、樟脳は香りが強くて苦手な方もいらっしゃいますからね。

今どきの便利なやり方と、上手な組み合わせ方

今はありがたいことに、便利な道具がたくさんありますよ。
湿気対策なら除湿剤や除湿機を押し入れに使えば、天気を気にせず一年じゅう湿度を下げられます。
しみは湿度が低い場所では生きにくいので、これがいちばんの近道なんです。
数が増えてしまったときは、ゴキブリ用の粘着トラップや、しみに効くくん煙タイプの殺虫剤も頼りになります。
大事な本は、段ボールではなくふた付きのプラスチックケースに移すだけでもずいぶん違いますよ。
わたしのおすすめは、昔と今のいいとこ取りです。
ふだんは除湿剤にまかせて、年に一度、秋晴れの日に本や着物を風に当てる。
虫干しは湿気取りだけでなく、思い出の品と向き合う時間にもなるんですよ。
母の着物を広げるたび、あの人の背中を思い出してねえ。

しみという虫は、湿気と暗がりをなくせばちゃんと防げます。
まずは押し入れに除湿剤をひとつ置くことから、よかったら試してみてくださいね。

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