むかし、近所にインド料理のお店が初めてできたとき、あの独特のスパイスの香りに娘が「お母さん、うちでも作れないの?」って目を輝かせてね。
それから何年もかけて、少しずつスパイスのことを覚えていったんですよ。
チエばあちゃんです。
インド料理というと難しそうに思えますけど、コツさえつかめば意外とご家庭で作れるものなんです。
昔は香辛料をすり鉢でゴリゴリと自分で挽いていたものですが、最近はミックススパイスも充実していて、ずいぶん便利になりましたねえ。
今日は、昔ながらの知恵と現代の便利なやり方を組み合わせながら、おうちで作るスパイスカレーの手順をやさしくお伝えしますね。
ステップ1:インド料理の基本「スパイス」を揃える
まず最初に、スパイス選びから始めましょう。
昔は「クミン」「コリアンダー」「ターメリック」なんて名前も知らなかったけれど、今はスーパーでも手に入りますよ。
基本の3種類はクミン・コリアンダー・ターメリック。
この3つがあれば、インド料理の土台ができるんです。
昔ながらのやり方では、ホールスパイス(粒のまま)をすり鉢で挽いて使っていました。
手間はかかりますけど、挽きたての香りは格別なんですよ。
現代の便利なやり方としては、市販のスパイスミックスを使うのも全然かまいません。
「ガラムマサラ」という万能ミックスがあれば、これ一本でかなりそれらしい味になりますよ。
ステップ2:インド料理の命「玉ねぎ炒め」をじっくり丁寧に
ここがインド料理で一番大切な工程なんですよ。
むかし教わったのは「玉ねぎは急かしてはいけない」という言葉で、弱火でじっくり30分以上炒めることで、甘みとコクが引き出されるんです。
薄切りにした玉ねぎを油で炒めていくんですが、最初は強火で水分を飛ばして、途中から弱火にするのがコツです。
きつね色を通り越して、こげ茶色になるくらいまで炒めるんですよ。
「焦げたんじゃないか」って心配になるくらいが、ちょうどいいんです。
現代のやり方では、電子レンジで玉ねぎを先にチンしてから炒めると、時間が半分くらいに短縮できますよ。
5分ほど加熱してから炒めると、ずいぶん早く仕上がります。
ステップ3:スパイスを油で炒めてインド料理の香りを引き出す
玉ねぎが仕上がったら、次はスパイスを加える番です。
ここでのポイントは、スパイスをそのまま入れるのではなく、必ず油と一緒に炒めること。
インドのおばあちゃんたちが長年守ってきた知恵なんですよ。
油にスパイスの香り成分が溶け出して、料理全体にふわっと広がるんです。
水に入れてしまうと、この効果が半減してしまうんですね。
クミンの粒をまず油で炒めて、プチプチとはじけてきたら他のスパイスを加えていきます。
香りが立ってきたら準備完了のサインですよ。
ステップ4:肉や野菜を加えてじっくり煮込む
スパイスが香ったら、トマトと肉や野菜を加えていきます。
トマトはインド料理に欠かせない食材で、酸味がスパイスと絶妙に合うんですよ。
昔は全部鍋でコトコト煮ていたものですが、現代では圧力鍋やスロークッカーを使うと便利です。
圧力鍋なら煮込み時間が3分の1以下になりますし、スロークッカーなら朝セットして夕方には完成していますよ。
昔ながらの知恵では、煮込む時間は最低でも20〜30分は確保すること。
スパイスと具材がなじんで、本来の深い味わいになるには、やっぱり時間が必要なんです。
ステップ5:仕上げのひと手間でインド料理らしさが決まる
最後に、チエばあちゃんが一番大切にしている仕上げのコツをお伝えしますね。
火を止める直前にガラムマサラをひとつまみ加えるんです。
これが香りをぐっと引き立てて、お店のような本格的な味に近づけてくれますよ。
それから、ヨーグルトをひとさじ加えると、まろやかさが増してとても美味しくなります。
昔はそんなもの入れるなんて思いもしなかったけど、試してみたら家族みんなが喜んでくれたんですよ。
インド料理は、スパイスの組み合わせを変えるだけでいろんな味が楽しめます。
最初は難しく感じるかもしれませんけど、一度作ってみると「あ、これなら続けられる」って思えるはずです。
よかったら、週末に一度試してみてくださいね。




