先日、孫娘がスマホを持ってキッチンにやってきたんですよ。
「ばあちゃん、レシピに『少々』って書いてあるけど、これってどのくらい?」って聞くんです。
それを聞いて思わず笑っちゃいましたけど、よく考えたら最初はみんなわからないものですよね。
お料理のレシピには、慣れた人には当たり前でも、初めての人にはちょっと不安になる言葉がたくさんあるんです。
今日は、そんなレシピにたまに書いてある言葉の意味を、ひとつずつやさしくお伝えしますね。
レシピにたまに書いてある「少々」「ひとつまみ」ってなに?
お料理を始めたばかりの頃、レシピを見て一番困るのが分量のあいまいな表現ではないでしょうか。
私も若い頃、お姑さんに「塩はひとつまみね」と言われて、どのくらいか分からずオロオロした思い出がありますよ。
まず「少々」というのは、親指と人差し指の2本でつまんだ量のことなんです。
だいたい小さじ1/8くらい、ほんのちょっぴりですね。
「味を調えるときにパラッと足す」くらいの気持ちで大丈夫ですよ。
次に「ひとつまみ」は、親指・人差し指・中指の3本でつまんだ量です。
少々よりも少し多くて、小さじ1/4くらいになりますね。
たった指1本の違いなんですけど、「少々」より「ひとつまみ」のほうが多いと覚えておくと安心ですよ。
それから「適量」は、お好みで調整してねという意味です。
最初はレシピ通りの分量で作ってみて、慣れてきたら自分の好きな加減を見つけていくのがおすすめですよ。
レシピにたまに書いてある水の量「ひたひた」「かぶるくらい」の違い
煮物のレシピを見ると、水の量も独特な言い方が出てきますよね。
私がよくご近所さんに聞かれるのが「ひたひた」と「かぶるくらい」と「たっぷり」の違いなんです。
「ひたひた」というのは、材料の頭がちょっとだけ水から出ているくらいの量ですよ。
煮物でよく使う表現で、煮汁を少なめにしてじっくり味を含ませたいときに使いますね。
肉じゃがやかぼちゃの煮物を作るときは、この「ひたひた」がちょうどいいんです。
「かぶるくらい」は、材料が全部水の中に沈んで、少し上まで水がある状態です。
下ゆでをするときなどによく出てきますよ。
「たっぷり」は、材料に対してたくさんのお水を使うことで、パスタをゆでるときなどに見かけますね。
最初のうちはお鍋の中をよく見ながら水を足していけば失敗しませんから、怖がらなくて大丈夫ですよ。
レシピにたまに書いてある火加減や下ごしらえの言葉を覚えよう
もうひとつ、初めてさんが迷いやすいのが火加減と下ごしらえの表現ですね。
「弱火」は、コンロの火がお鍋の底につかないくらいの小さい火です。
「中火」は、火の先がお鍋の底にちょうど届くくらい。
「強火」は、お鍋の底全体に火が広がるくらいの大きさですよ。
最初は中火くらいから始めて、焦げそうなら弱くする、というやり方で十分です。
「あく(灰汁)を取る」は、煮ているときに浮いてくる泡や濁りをお玉ですくうことですね。
全部きれいに取らなくても、大きな泡をサッとすくうだけで十分おいしく仕上がりますよ。
「板ずり」はきゅうりやオクラに塩をふってまな板の上でゴロゴロ転がすこと、「面取り」は大根やにんじんの角を薄く削って煮崩れを防ぐことです。
どちらもひと手間ですけど、仕上がりがぐんとよくなるんですよ。
お料理の言葉は最初こそ難しく感じますけど、何度か作っているうちに自然と体が覚えてくれますからね。
わからない言葉が出てきても焦らず、ひとつずつ確認しながら進めれば大丈夫ですよ。
失敗したっていいんです。
私だって何十年もお料理してきて、数えきれないほど失敗してきましたから。
その失敗がぜんぶ、あなたの「おいしい」につながっていきますよ。
よかったら今日のごはんから、ひとつだけ意識してみてくださいね。




